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クローゼットの中の小人

「斎藤様!もう少しです !もう少しで出れます!」

肩から無い体をうまく使い鉄格子を抜ける。

「アリスさん! もっと押して下さい! そう体をもっと使って!」

うひょー! すげえ! 人工生命体関係ねえ! めっちゃ柔らかい!

少しずつ体が進み体が外に飛び出す。

「お母さんから生まれた時を思い出したよ」

「早く、机の鍵を盗って下さい、急いで」

何時になく饒舌なアリスに心を少し動かされながら机に体当たりを行なった。


「もう少しです!もう少し!」

ドタンドタンと体を打ちつけていると、ガチャンと言う音と共に鍵束が下に落ちた。


口で咥えアリスに向かって転がる。

ペッと吐き出し、アリスに渡す。

俺のよだれでベトベトになった鍵束をアリスは拾い上げ一つ一つ試していく。

「急げ急げ! ハリーハリー!」

そう言っていると牢の扉が開いた。

「やった! 斎藤様! 行きますよ!」

アリスが走り出し俺を置いていく。

「待て待て!待って下さい!忘れてますよ!」

そう言いながら転がり追いかける。

「十分早いので大丈夫じゃないですか?、あと唾液を必要以上に鍵に付けないで下さい」

バレテーラ




回る視界に若干の嘔吐感を覚えつつ追いかけるとアリスに止まって下さいと言われ回転を止める

「手足を見つけましたか?」

「手足はありませんが、王子を見つけました」

そこは窓で、俺の視界からは見えない。

「アリスさん、持ち上げて下さい」

手足とってもこの体、筋骨隆々のからだは何キロになるか分からない。

ついでに汗だ、全身汗だくで、服も張り付き気持ち悪い。

「私だけで大丈夫です...手足有りました!あいつが持ってます!」

「見えない!何処だ?」

アリスが渋々と俺を押し壁を見せる。

すると、ビーコンが見えマークを付けた。



転がり、階段を転げ落ちる。

そうして移動していると、アリスが部屋に入る。

それについて行き、中に入るとアリスがクローゼットの扉を開けた。


「此処で待っていて下さい、手足を取って帰って来ます」

「いや、....わかった、頼む」

俺も行くと言おうと思ったが、足手まといなのは分かっていたので頼むことにした。

「では、」

そう言うと、窓を開けアリスが飛び出していった。









『斎藤様聞こえますか?』

『感度良好、何ですか?』

『王子を発見したんですが、急がないとまずいです』

『何故なんですか?』

『王子が処刑されそうです』

『やべえ! 王子が殺されても俺らマーシャに殺されるぞ』

『手足を取り返したので、今向かっているのですが、正直間に合うかどうか...』

『外に出てスタンバイしときます! 早く来て下さい!』


そう言って暫く待つと、窓の開く音と共にアリスが飛び込んできた。

「そこで寝て下さい!手足付けます!」

「頼む!」

ガチャンという音と共に視界が真っ白になる。

「パァアアアアアアアアアアア!!」

「忘れていました、神経接続あと三回あります」

「こ、コードブルーは?」

「私にはその権限は持ってません」

「ブレインコードブルーだ」

『単独でのコードブルーは使用不可です』

「誰だ!そこに居るやつ! 出てこい!」

「急ぎで付けますよ!」


激痛で吐きそうな気持ちを抑えながら両手足の感触を確かめる。

「動く! 動くぞ! この痛みを千倍にして敵にぶつけてやる」

扉ではなく隣の部屋の壁に思い切り体当たりをする。

破壊音と共に、壊れ穴が開く壁、それを置いていき、隣の部屋の扉から飛び出し、兵士に肉薄する。

部屋から飛び出すと思っていた兵士は元いた扉に剣を突き立て、何時出てきても対処できるようにしていた。

赤熱している右足を相手の両腕に叩きつける。

両腕は肘ではない場所で跳ね上がり、自分の剣を胸に突き刺す兵士。

白目を剥き、血の泡を吐いて倒れた兵士を一蹴し、アリスに無線を送った。

『王子の居るところは何処ですか?』

『さっき私が見つけた外に居ます、屋根の上を走るのが早いのですが』

『よっしゃ!』

そう言って窓のヘリを掴み上に飛び出す。

空中に跳ね上がった俺は体制を立て直し、勢いがついたまま屋根に降りるとその勢いでまた室内へと戻った。

「ぺッぺッ、口に何か入った」

『遅れましたね、屋根は私の体重でも跳ねたら穴が空きそうになっていたので』

『すこし遅いです』

窓を突き破り1階まで飛び降り地を掛けた。



近づくと、王子がロープに吊るされそうになっていた。

走って近づく俺を見て死刑執行人だろうか、急いで王子を蹴り落とそうとする。

「させるか!」

思わず声がでて、口より早くブレインに支持する。

『了解、ヒートシンクデプロイ』

肩から鉄塊が射出されそれを受け止める。

それを手で受け思い切り地を踏みしめ鉄塊を投げつけた。

右腕に霜が降り首元が冷たく感じる。


飛んでいく鉄塊が、王子の首についているロープを引きちぎり、執行人にめり込む。

鉄塊の半分が顔に入り込み上を向いたかと思うと、そのまま後ろを向き倒れた。

首の骨を折ったのだろう、痛みも無かったと思う。


周りで見ていた兵士が俺のもとに殺到し抜刀した剣とこれでもかと振り下ろす。

その瞬間パララララと言う音と共に血煙が周りで上がる。

「アリス愛してる!」

感極まり、思わず愛を叫んでしまったが、二階の屋根に居たアリスは聞こえて無いようで拳銃のGLOCK18を連射した。




暫くアリスの無双が入った後、王子が歩いてくる。

「ゲホッ、ありがとうございます斎藤...アリスもありがとう」

屋根の上に立っていたアリスが飛び降り地面に降りた。

こちらに歩いて来たアリスは俺に拳銃を渡した。

弾が入っていない拳銃を。

「最後の撃ちきってしまったので、残ってる方は私が持ちます」

俺の遠距離武器は? ...無しですかそうですか...








お手間ですが、ブックマークや、評価、感想などをもらえると小躍りして喜ぶので宜しくお願いします

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