人が居る限り兵器は存在し、未来永劫変わることはない
宿屋を探していると、いつの間にか、路地裏へと入り、そのままスラム街へと出てしまっていた。
「斎藤様...」
「これがカーナビならもっと分かりやすかったんですけどね」
身なりがそこそこ良く、小汚い服装をしてなかった俺達は汚い人達にジロジロと見られ人も集まってきた。
「シュ!シュ!シュシュ!シャァコラ!」
シャドウボクシングで威圧をしておく。
「近付かないで下さい」
「ヒヒっ、迷ったのかい?俺達が案内してやるよ」
小悪党風の男が近づいてきた。
「すみません、頼んで良いですか?できれば宿を取りたいのですが...」
アリスがそう言うと着いてきなと言い男は歩いて行く。
俺は警戒を怠らず後ろを着いていく。
「姉ちゃん達ならこの宿がおすすめだろう」
「至極マトモだ...」
「有難うございます」
そう言って銅貨を何枚か取り出し小悪党にアリスが渡そうとする。
「要らねえよ、俺も傭兵なんだ、姉ちゃん達も傭兵だろ?何か最近面白い話が無いかなと思ってよ」
武器も持っていない俺達を傭兵という、もしかしたらコックかも知れないだろ?
「最近ですか....そう言えば最近街道に野盗が出るとか聞きました」
「ヴァーダントの方から来たのか?野盗はここらは彼処しか居ねえな」
「そうですか...あと他には....」
「いやぁ無いなら無いで良いよ、あと後ろの兄ちゃん気つけな、兄ちゃんみたいな奴がスラムに来たら皆怖がる」
そう言って男は去っていった。
「いらっしゃい、一人部屋なら銀貨2枚だよ、相部屋なら銀貨3枚」
中に入ると頭から言われる。
「どうぞ」
アリスが二枚渡すとそそくさと鍵を貰い二階に上がっていった。
「フンッ...アンタはどうする?」
軽くなっている財布から銀貨を取り出し渡す。
「嬢ちゃんに嫌われてるねぇ」
後ろから言われ鞄を投げつけてやろうかとも思ったが無視し二階に上がった。
荷物を置き、魔法で濡らしたタオルで体を拭く。
「シャワー浴びてぇな」
そう思いながら全裸になり拭いているとノックされる。
「どうぞ」
そう言うと男が入ってきた。
「チェーンジ!」
「チェンジ?いや、君らDWASかい?」
全裸で飛び込み男を捕まえる。
「動くと体内にこいつをぶち込むぞ?」
狭い室内を走ったお陰で置いてあった花瓶が割れる。
「へ、へぇ、警備員が何しにこの国に?」
「お前に関係無い...どこから枝着いてた?」
「国境からさ、君たちが隣の国のお尋ね者って話は聞いているよ」
「うわ!」
アリスの悲鳴が聞こえ後ろを振り向く。
「キッショ!」
「おい、アリスが言っていい言葉じゃない」
「気持ち悪いです、男娼でも買ったのですか?」
アリスはナイフ片手に入ってきた。
「で、誰からの使いだ?」
「VDVとだけ言っていた」
『マーシャか?』
『そのようですね』
体を開放し、パンツを履く。
「ゲホッゲホ...無事入れたみたいで良かった、君たちに渡すものが有る」
「待て、お前たちは何者だ?」
「この国の反乱者だ」
「まぁ説明したとおりに、今の王が暗君だから、さっさと引きずり降ろして、穏健派の10番目の息子に権力を渡したいのです」
「へぇ....見返りは?」
「金を1000t、後は、このあたりの油田?が欲しいと言っていた」
話を聞き吹き出す。
「1000t!?この世の金塊集めても足りないんじゃないんですか?」
「いえ、まだ有るとは言い難いのだが、金塊を渡し、彼らが僕達を守り、発展の手助けをするという話になったので、1000t渡したら100年は、守って貰うって話だ...」
なんで端から潰していかないのか分かった。
DWASは傀儡国家を作ろうとしている。
「へ、へぇ...武力は持たない国家になるのですか?」
「いえ、あくまで、守ってくれるのであって、こちらからの攻めは一切協力も無しで、DWASが守っている地域や、国に攻撃すると、総攻撃の対象にすると言われてな」
なんかわけわからんピースがハマる。
カミラを助けられなかったのは、こういう事か...
恐らく敵側にも俺みたいな奴は居るだろう。
もしかしたらカミラは殺されず、ズタボロのままだが返還は、されていたかもしれないな....
末端が無能だったからカミラが攫われ、拷問に合った。
恐らく指示した上官と行なった兵士は今頃死んでいるだろう。
「もしかして貴方が10番目の息子ですか?」
「ええ、わかるか?」
「いやぁ知的なふるまいと、聡明なお顔、初めに気づかないで申し訳ございません!ほら、アリスも頭を下げなさい」
「すみません」
態度を180°回転し話す。
「じゃあ着いてきてくれ」
「宿屋に地下が有るって凄いですね」
「この店はダミーの店で、私が経営を行っている店だ」
「王子自ら経営とは...人であふれるくらい人気なんでしょうね」
「斎藤様、ダミーです」
「あ?ああ、ハリボテってことですか?」
「まぁそうだ、幽霊が出て泊まるとそのまま心臓も止まるって言う噂を流している、絞首刑した罪人も使ったことが有る気合が入った店だ」
「何号室ですか?」
「202号室です」
「俺の部屋じゃねえか!ベッド変えただろうな!」
「ダミーなんでな、ほそぼそ経営どころか、赤字だ、赤字」
「変えてねえのかよ!応じだろうが関係ねえ!俺は部屋を変える!アリス一緒に寝て頂けませんか?凄く怖いです」
「体が大きいので、幽霊もきっと逃げます」
それからも暫く降り続け、迷路のような道を進むと広い場所に出た。
中は、FOBに劣らずとも言った整備がされており、車輌や、ヘリまで置いてあった。
「やっと来たんですかい!」
「ああ、ジャック下がってくれ」
『おいアリス』
『何でしょう?』
『王子の名前ってなんだ?』
『さぁ?』
『さぁって...』
「王子ちょっと良いですかい?お名前を教えてもらっても?」
「言うのが遅れたな、私の名前はタニオン・ラ・ヘラティウス・サーリスだ。
『名字はわかった、どれが名前だ?』
『ラじゃないでしょうか?』
『本気で言ってんのかそれどっかのカップ麺じゃねえのか?』
「ラ王子」
「サーリス王子だ」
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