カミラとの思い出#1
カミラは、俺の一回手足が長く、体が小さい女性だった。
選抜射手の心を教え、てくれた先生でもある。
「おい勝谷!聞いてるのか?」
話を無視し、いつもと変わった動体目標を撃ち抜く。
敵は、背は小さく、見た目は醜悪な生物、ゴブリンだった。
彼らは、人のように話さず独自のコミュニティを成形し、他種族の食料を奪い生活を行っている部族だ。
最初は、DWASでもコミュニケーションを図ろうと近づいたが、人工生命体が攫われ、後に死体となって発見され
た。
「ファイア」
縛られた彼らは少し可愛そうにも思えるが、彼らは、我々の飼っている牛や鶏を何匹も殺し攫っていっている。
放たれた弾丸は弧を描き遠く離れたゴブリンの右肩を飛ばす。
「ギィィィィィ!!」
着弾し、直ぐに口を開けているのが見え少しすると叫び声があたりに響く。
「一発で殺してやれ、幾ら人ではなくても可哀想だ」
ボルトを引き弾を装填し構える。
「ファイア」
動物を攫って殺すだけで、ここまで嫌われるかというと別の話だ。
こいつらは、他種族のメスを襲い子を作る。
男は、何らかの宗教用途があるようで、襲われる。
数が多く集団で襲ってきて、嵐のように去っていくやつら、それがゴブリンだ。
人工生命体の発見時の写真を見せられた時は、吐きそうになったが、エロスもなく資料を読んだ。
彼女は、喉を切られ声を出せないようにされ、目も潰されたようだった。
四肢を砕き動けなくなると、流動食を与えられる。
そして....
発見されたのは攫われてから二ヶ月ほど経ってからだった。
何故遅れたと言うと、その時に大きな作戦を行なっていて、人が出払っていたとだけ綴られていた。
パートナーに連絡が行ったのは作戦終了後、攫われてから一週間以上経ってからのようだ。
怒り狂い周りのゴブリンの住居を破壊し尽くし、発見したときには死亡が確認されたが、死後2日と経っていな
い死体のようだ。
次の弾丸は胸に当たったようで一度胸を見た後そのまま首を傾け動かなくなった。
「いまのは肺をやったな、あれは苦しいぞ」
そのパートナーは、死体を見つけた後拳銃を咥え自殺、ブレインも止めずそのまま亡くなったようだ。
それからは、ゴブリンを見つけ次第殲滅と言った形を取り、基地には最低でも10人以上の警備を残すようにして
いる。
「次だ、殺れ」
この話はカミラと今朝話した。
彼女もDWASに入って長く、どうやらマーシャと同期のようだが、昇進を全て断っている。
しかもその後釜が俺って言うわけだ。
この話を聞いた時吐きそうになった。
次は女型のようで、垂れ下がった乳房が見える。
「きっついすね、あれ」
「さっきのも全裸でぶら下げてたろ、」
「ファイア」
弾は顔を掠め右頬から後頭部までゴッソリ持っていった。
一瞬顔が動きこっちを見たあと静かに息を引き取った。
それからも処理をし続け最後は走って逃げるゴブリンを撃った。
これが難しく、足を撃ち抜いたりゴブリンのこどもか、背中を撃ち抜いたりして事が終わった。
本格手に逃げられそうになったやつは、カミラが殺した。
「ん~どうだった?」
デカイ胸を見せつけるように伸びをしてこちらを向く。
「動く物を撃つというか、生物を殺すのって結構キツイですね」
「ブレインから薬出てるだろ?幾分は気分が楽になると思うがな」
足の震えを消すように叩き立ち上がる。
「でもヤバイんですか、あんな奴ら」
「数が向こうが勝ったら、四方八方から来るからな、一度襲われた時は普通の敵より恐ろしかった」
「...」
「まぁなんだ、お前はガブリーの後釜とか言われているが、気にすんな」
「はい」
「飯行くぞ飯!湿気た顔してんじゃねえよ!」
そう言ってカミラがチェイタックを抱え歩いていった。
それの後を追うように歩きだそうとすると、ふとアリスが目に入った。
もし、アリスが攫われたらどうする?
目をえぐられ喉笛が切られていたら?
四肢を砕かれ身動きが出来なくなっていたら?
犯されていたら?
「わたしは、昔のような人工生命体ではなく、戦闘も出来るように調整されています」
見透かすようにこちらに向き言ってきた。
「アリスさんも飯に行きませんか?」
そして場所を後にした。




