プロローグ
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震える手を抑え、地面に寝そべりスナイパーライフルを構え、スコープを覗く。
肉眼では、確認出来なかったが、スコープの中でも小さいが、的が存在していた。
スナイパーライフルを構え、金属でできている的を狙う。
呼吸をすれば揺れ、動くなと思うほど、体が揺れている感覚になる。
深呼吸をし、呼吸を落ち着かせ、ブレる照準を落ち着かせていき振れ幅が0に近くなり、当てれる状況になった。
「距離600m風速2m当たるか?」
教官のカミラが心配そうに聞いてくる。
研ぎ澄まされている時に話しかけられ、ふっと心が軽くなり、表情筋だけ動かしそれに答えた。
「余裕です、4、3、2、...」
スナイパーライフルの軽い引き金を絞ると撃鉄が降り、雷管を叩く。
叩かれた雷管が爆発し、火薬が誘爆、誘爆された爆発は、弾頭に凝縮され放たれる。
放たれた弾丸は、ライフリングの中を急激に回転し、音を置いて、銃口から飛び出す。
高速に回転した弾丸は、弧を描き、的に吸い込まれるように飛んでいく。
スナイパーライフルは、音が遅れて聞こえるほど遠い所から放つ遠距離武器だ。
弾丸が飛び、空気を切り裂いていく跡が伸びていく。
スナイパーライフルを撃つ人は皆言うことが1つ有る。
引き金を絞って弾丸が飛び出す瞬間に...いや、狙って居る時ですでに、当たり死ぬかどうかまでも。
眉を少し下げたカミラが俺の肩を叩き伝える。
「今日の教練は終了だ、明日の最後にまた行う。」
「すみません、また外してしまいました。」
「気にするな、まだお前は新米だ、それを次に活かせ」
俺は今、異世界に展開する民間軍事企業、所謂、Private Military Compan通称PMCになっていた。
求人情報サイトを見てこの仕事を見つけた口だ。
会社の名前は、DWAS、(Different world Armors Security)と言う名前で、色々な異世界での戦争や、紛争、または、王族や、大商人の警備員として活動している。
時は一年程遡る。
「かぁー! 何にも仕事がねえ!」
独り身の貯金を切り崩し、自堕落な生活を続けていた俺は、新しい事に挑戦しようと思い、求人サイトを見ていた。
ブラックそうな仕事を外したり、何か面白い仕事を探す。
そうして色々な求人サイトを見ていく内にあるサイトを見つけた。
少しだけ見て、次にいこうと思いながら見ていくと、ズキッと頭に痛みが走った。
「痛え!」
こめかみを擦りながらもう一度内容を見ると内容がゴッソリ抜け、電話番号に変わっている。
普通ならこの番号に電話をするやつはいないと思うが、俺は、何も失うものも無い、若干の無敵に近い状態だった。
携帯を取り出し、電話を掛ける。
するとワンコール目で相手に電話が繋がった。
「DWASにお電話ありがとうございます、求人サイトを見た方は1、町中で見かけた方は、2、進められお電話をしていただいた方は3にダイヤルを押して下さい。」
すこし、気味の悪さを感じながら1番を押す。
お待ちくださいませと言う声の後にコール音が鳴る。
「お待たせしました、アリスと申します、本日は、DWASにお電話いただき有難うございます」
鈴のような声とともに見に染み渡る久足ぶりに聞いた女性の声だ。
声の感じからして、若い女性の声に心が躍る。、
「すみません、求人のサイトを見てお電話をさせていただいたのですが」
俺はゆっくりとした口調で、聞き取りやすく伝える。
「はい、では、お名前とお電話番号、あと、ご住所を教えてくださいませ」
面接の日取りかと思い、伝えた。
「では、斎藤勝谷さまで宜しいですね?」
「はい、合っています、面接の日取りはいつ頃になりますか?あと、履歴書とかは...」
「はい、履歴書は面接の時にご持参下さい、DWASと言う企業はご存知ですか?」
「いいえ、サイトの方では、警備会社とだけ書かれていて...」
「では、ご説明しますね、DWASとは、要人の警護や、施設警備を主とした、企業に成り、大手財閥や、政府機関とも連携し、警備を主とした会社になります。」
「はい」
「そしてですね、成立されたのが....」
それから、説明が一通り終わる。
「一月後に、面接を予定します宜しいですか?お迎えに上がりますので、自宅でお待ちくださいませ」
「わかりました」
その言葉と共に電話を切った。
一月後
自宅の中で待っているのはあまり心的状態に良くないので、外で待つことにする。
そわそわと自宅の前を歩きながら回り予定の時刻だろうか、マッドブラックのフォード、エクスプローラーが走ってきた。
車が目の前に止まり、運転手が外に降りる。
「斎藤様ですか?」
「は、はい!斎藤です!」
そう言うと運転手は、ニコっと笑い後部座席の扉を開け座席へと誘導した。
「今から空港へ向かいます、よろしいですか?」
「へ?」
空港とかどこに行くんだ?
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