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作者: 和沙(仮名

ふと、五分で書きました。

これがたぶん、処女作。

最後の戦闘音が消えた。

どこからも聞こえる爆発音。

ボンッ軽い音。

そこからは無音。


国立の放送局から機械的なアナウンスが流れる。


「武器を所持している市民、武装をしている兵士は直ちに解除Disarmament, Demobilization, Reintegration DDR を発令、これより必要のない殺人は犯罪になります、繰り返します。」


そのあとに繰り返され、すぐさまラジオが大音量の警報が流れる



たった今を持って、人と人が血を浴びる

第三次世界戦争が終了した。


パンデミックの発生、物資不足、さまざまな理由があるがこの俺には分からない

世界大戦と勃発した。

あれから8年の時がたった。

当時学生の青臭いガキは今では立派な男だ。


長い戦争がついにおわった


「久しぶりに外を見たぜ・・・」


ガスマスクを外し投げ捨てる。

ころころと転がる。


装備を鳴らし、歩きだす。


「戦争が終わった…」


しばらく歩き、すべてが見渡せる丘、後ろにはぼろいが家がある。

その前に椅子を出し、座っている、

男の恰好は軍隊からの逃亡兵なのか、汚れた野戦服。

肩に立てかけるように、抱きかけるように小銃を持つ。

足元には壊れかけでノイズ入りアナウンスが流れる。


「…確かに戦争は終わった、しかしよ。」


周りを見渡す、枯れた木、汚染された水、崩れた街。

上を見上げる、黒い雲に、遠くにはきのこ型のけむり。

自分を見つめる、誰かの血で染まり、腐っている。




言葉を切り、間を置く。

喉まで出た言葉を飲みこもうとするが漏れる。


「終戦を讃える人間は俺だけだと寂しいな…」


黒い雨がぽつりと男の頬に降る。

男は思う、人間はいかに素晴らしく、いかに最低なものかと

結局、人とはなんだろうか。



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