35つ、急展開すぎませんか?
そんな感じに夜を明かして、食事まで依頼人持ち。
物足りなく、お肉を追加したあたしである。
さつきは雑食化したので安上がり。
魚の骨抜きしなくてもいい!!
のが嬉しいとです。
お外に出て、
よく乾燥された力のある楠を購入しに行きます!
天然石の杖には補正があって中々の使い心地です。
「困った時のダウジング!!」
ダウジング、それは信じるものは救われる。
迷った時はダウジングでもしよう。
後は手をかざして、力の有無を調べよう。
右に進む?
イエスの縦振り。
進んで三又道。
真っ直ぐ?
ノーの横振り。
左?
ノーの横。
では、また右。
角を曲がって進んで、
お!いいお店を発見です!
「コレ、いい!!」
人工な十字架な杖。
このままでは使用は出来なさそう。
せめてメッキが出来れば
武器としての使用は出来そうだ。
今のままでもポジション上では使用は出来るけど
後衛、魔法使いだから狙われる。
防御面でも不安だよねー。
武器は木製、ローブは布製だから。
「ん?だとしたら、不可視の防御膜とか練れるのかな?」
プロテクト、見えない防御膜。
ゲームだと使用率が高いだろうと思われる防御底上げ魔法。
いい!
すごくいい!!
「大体を想像力でカバーって素敵!!」
あ、ごほん、ではこの人工な杖を購入しましょうか。
「コレをください!」
反応なし、ですか。
困ったなぁ。
「タダ アゲル」
わーい。
片言だけど気にしないでおく。
タダほど怖いものはないとも言いますが・・・。
クリスー、コレって汚染とかされてないよね?
『大丈夫です』
では頂きます!
わーい、早いところ宿に帰ろう。
そんな朝の一コマ・・・。
で、なんで現実逃避と言いますと。
「ふふふふ、邪・魔よ」
武器が飛んでる。
依頼人が戦っている。
アズは援護に回っているけどね!
そんなあたしは空にいます!
「敵影あり!
動く紅い木を確認です」
なんじゃ、あれ。
絶対にトレントとか言うのでしょうね!!
なにあれ、怖い。
とりあえず、指差しておく。
「こちらさつき。
主人の指差した方向は怖いですニャ!!
すぐに逃げますニャ」
きついの何のそのってやつですか!!
期待を込めてメアリーを見る。
流れる黒い栗毛が綺麗な事。
羨ましい。
「ウルフ系は排除したわ。
ミィちゃん、他のウルフとか居るのかしら!」
指示が飛び周りを見渡す。
ウルフらしき影はなし。
さつきも周りを見渡す。
「こちらは見える範囲では居ないよ!!」
もう、逃げたい。
ほんの数分前は平和だったのに。
縄張りですか。
縄張り突入したからですか!!
「俺のほうも、
感じるのは動きの遅い奴ばかりです。
てか、早く逃げましょう!!
でかいのとか、鈍いのは、かなり強すぎます!!」
比較的、あたしたちが滞在していた町に近いところだ。
普通なら色々しているだろうが、討伐とか、騎士団派遣とか!!
整備された綺麗な道だぞ、ここは!
「よし、乗りなさい。早くね」
場所に乗り込む。
あたしは箒に跨ったまま入る。
いいでしょうが!!
文句ありますか!
「乗ったわね。全力前進!!
“駆け走れ、暴走馬車…」
え、詠唱。
ちょっと、やめて、怖い。
なんだか、地面をペガサス番が蹴りだしたよ。
「本気の本気になちゃいな”」
瞬間の沈黙。
「しっかりしなさいね」
この時の笑顔は晴れやかでした。
うげ、気持ち悪い。
にしても、あの群は何よ。
悲惨すぎる。
「作為的なものを感じます」
アズが一言、あたしに言う。
心当たりはなくもない。
えー、やばいのか?
「おい、そこのペガ馬車よ。止まれ」
黒髪で茶色の眼の純日本人風の男がいた。
多民族国家日本にそんな特徴の人は珍しい。
どこかの純血思考ですか?
それとも、突然変異でのぱっとでですか?
「その略し方はなによ。
今はとっても、忙しいの。
帰ってくれない?」
はい、その通りです。
めちゃくちゃの失礼です。
「貴様にはそんな権利など無い。
品川加奈、一緒に来て貰うか」
え・・・、あたしが目的。
トラブルに巻き込まれだした!!
冗談じゃない!!
「ツートーンカラーのお前だよ」
手をあたしに伸ばす。
突然横から剣が飛んできた。
鉄製の剣が飛んできたのだ。
「ミィ様、いえ、
カナ様の体に指一本も触れるな」
アズ君が、切れてるぞーー!!
なにそれ、覚醒モードですか。
カッコいいのですが、怖いのでありますが!!
「その紋章・・・暗部の犬かしら。
これはこれは、面白そうね」
依頼人、あなたは何を知っている。
笑顔が怖い。
キャラがチェンジしていませんか?
さつきは隅っこでガタガタ震えていました。
力の差があるのか!!
「ち、もういい。
この俺がお前を生け捕りに
すればいいだけの事だ!!」
なんですとーーー!!