29つ、賊が出て、猫が走って・・・さつきーー!?
よくあるこんな話
さてさて、ただいま、あたし達は囲まれています。
ペガサスの魔物避け効果、薬品による相乗効果などがあり、
魔物ではありません。
そう、よくある賊です。
「おい、姉ちゃん。
全部置いて、どっか行ってくれよ」
「慰めものもいいよなぁ」
気持ち悪いです。
リリィ、何か特殊な物とかなにやらスキルとか持ってないよね?
『解りやすいのは持ってはなさそうよ』
そうですか。
では、
「どれも嫌です。アズ君、お願いします!!」
「承知しました!」
武器はそこそこ良い物を持っているようです。
後で、奪っておきますか。
アズ君は鉄製の普通の剣ですし。
さっそく、賊を一人仕留めた。
まぁね、布の服だから攻撃が通るのだけど。
「風よ、風よ、吹け吹け、嵐」
エアロ・ストーム+小石付き。
当たると痛いでーす。
あなた、風下。
あたし、風上。
「痺れ薬のプレゼントよ!!」
ほとんどが動けなくなった。
勿論アズ君も、だ。
丁重にメアリーの解毒剤? を飲みました。
「では、武器を頂きます」
簡単な無力化。
武器を奪えばいい。
痺れ薬も効いてるし、武器を奪った後は放置。
魔物に美味しく頂かれる事でしょう。
現場を見たくないから早々と去るのですが・・・
結果
鋼の剣×1
鉄の槍×1
鉄の剣×3
青銅の軽鎧×2
「使うなら、一声かけて下さい!!
そりゃ自分はミィ様の私物ですが・・・」
ゴフ!
私物発言。
そりゃあ、アズ君は元奴隷ですし・・・。
いや、現在進行形で奴隷だけどさ。
「いい趣味してるわ。
蒼い子なんて珍しいし?」
「そういう目的じゃないよ」
前衛職が欲しかったし、
それに、一人で出来る事は限られる。
大体はアズ君のお願いだったわけだ。
「アズ君が自主的にあたしを選んだ。
あたしにはそんな趣味は無い。
あたしも協力者が欲しかった。
それだけだよ。」
この場にいるのもどうかと思う。
熱苦しい筋肉おっさんが居る。
さっさと、馬車に乗ろう。
まぁ、さっさと馬車が進むわけなんだけど
魔物が出てくることはない。
遠巻きに魔法で攻撃してくるのがいますが、
ぺガサスの対魔法が高いらしく、レジストしている。
凄いね。
護衛の意味が無い。
「あたし達の意味がない気がするけど」
「いいのよ、そんな事!
万が一ってよくあるじゃない」
用心に用心。
ふーん、メアリーはよく考えているらしい。
さつきはあたしの傍にぴったりと居る。
そして、町が見えてきた。
さつきが馬車から出て行った。
なんで、さつきが、外へ?
あの、弱虫のさつきが
外に安全じゃない危険な外に行った。
「さつきーーーーー!!」
心の其処から叫びました。
さつきが出て行きました。
さぁ、楽しみタイム。