25つ、前を見ないのが、あたしなのです。
頭がつらい。
熱い。
久しぶりの天然石の手入れ。
今、ご飯を作っているらしい。
桶を借りて、宿の井戸から水を汲む。
苔などはなく、これも、魔法の応用らしい。
マジックアイテムのご利益ですね。
水にみんなを浸して、よし。
こんな所か。
あたしの部屋まで、桶を箒に吊るしながら、ゴー。
「いい水加減かな。」
みんな、元気そうにミニマム化して飛んでいる。
こういうときは元気なのね。
『当然じゃないの!!』
それは良かったです。
クリスやムーさん、緑の妖精さん。
もう、飛び交っている。
フワフワ癖毛っ子は水色服で白い髪。
可愛いではないか。
水色と白の組み合わせですか。
悪くないです。
きっと、空色ラリマーだね。
こっちは、こそっと、して、照れ屋かな??。
薄い紫が上品さが出てて、いい。
差し詰め、お嬢様だ。
『はじめまして。
こちらでは、初の実体化です。』
可愛い。
大和撫子って、こう言う事なのですか。
「はい、はじめまして。」
癒されます。
『そういえば、
こちらの報告はしておりませんでした。』
クリスがあたしの目の前に来た。
他の子がオオ!!と騒ぐ。
何ですか。
『我々にも、へんな補正が付いているようですよ。』
え、なにそれ。
『第一、魔力という力が溜め込み可能になった事。』
『第二、その気になれば、実体化は可能な事。』
『第三、簡易なスペルなら使用可能かもしれません。
事実、私でもそよ風程度は使えました。』
うーん、あたしたちは異界の住民だからね。
そういうもんか。
「やっぱり、危険だね。」
ざわざわ、騒がしい!!。
それでも生きなきゃ。
で、アズ君をどうしよ。
感動しているように見えて仕方がない。
「石精霊が沢山ですね!!。」
キラキラな眼であたしを見ないでよ。
すごく、眼が眩む。
ぐさぐさ突き刺さるのです。
「こんばんわ!。」
ですです!。
はい、こんです。
こんばんわでしょうが!。
次々と返事をするみんな。
癒される。
「さつき、おいで。」
「ミャ。」
可愛いの。
この柔らかさがたまらん。
昔は枕に出来ないかなぁと思って
頭を乗せたな。
嫌がられたけどね。
「可愛い猫ですね。」
アズが近づく。
さつき、逃げる。
あたしの後ろに逃げる。
そこまでに、アズが怖いのか、嫌なのか。
「うっ。なぜです??。」
傷ついたらしい。
其処までに拒否するか。
まぁ、うちのさつきは弱虫だし仕方が無いよね。
さつきの逸話ならたくさん。
「まぁまぁ、少しずつ慣れようね?。」
それがよし。
だと思いたいの!。
危険が増してきてるよね。
この事実は、本当に、ヤバイ。
はぁ・・・・。
考えるのは苦手なのに、なぜに。
気力がわかない。
どうしましょう!!