2つ、謎い女の人。
ついに出てきました~。
第一住民?。
ふー、方角通りに行っていますが、五月蝿いです。
「ニャーニャー。」
「餌は無いよー、さつき。」
寂しい電波なあたしと馬鹿猫です。
尻尾は膨らんで怯えているようにも思える。
よう解らん所の大草原を越えて森に突入しました。
なんでかな。
体力が増えました。
可笑しいぞ。
変だぞ。
とくに、背中、後ろが怖いの。
「さつき。」
ガシッと抱える。
こいつは5キロあるのに軽い。
・・・筋力アップッスか?。
さぁ、このままの勢いで後ろを向く。
「グルル。」
「こんにちわー。」
ダッシュ。
凄い勢いであたしたちを追ってくる。
乱暴にペンジュラムをポッケに突っ込んで走る。
あぁ、ココ何処ですか!!。
「人!。」
助かりますけど、おとりになってください。
怖いんです。
死にたくもないし。
あたしは悪くない。
悪くない。
ふと、何かが臭う。
「大丈夫。」
なにこの人。
剣を持っていて、赤い液体が滴っていて決まりだ。
ココはあたしの知っている世界じゃない。
どこぞの漫画や小説的な話じゃないの?。
まぁ、ここは異世界。
ようはトリップと言うものだ。
「怪我はないのね。」
まず、髪が赤い。
さらさらストレートヘアーロング。
眼が黄色。
対するあたしは茶色の眼。
ロングの薄茶。
さつきは真ん中割れの茶色と白の毛色。
眼は見ようでは金色にもマスコットな緑にも見える。
「その猫は、使い魔?。」
ファンタジー確定。
ヤバイ筋の人では無いと思う。
この直感はよく当たる。
お世話になっているショップの人には『直感が良い』と評価された。
ならば、頼ろう。
「いえ、飼っています。」
言うと、未だに抱え込んでいるさつきの眼を凝視し出す。
ジ~っとじっくり見る。
赤い髪だね~。
「10年物かな?。長生きさんね。」
その通りで。
「君は、何処から来たのかな?。」
「解らない、です。」
よく考えろ。
ヘタ打ったらとんでもない事になります。
「ふーん、生き残りかしらね。」
???。
「お姉ちゃんと一緒に来る?。」
「はい!!。」
やったー家にお泊りできるかな。
楽しくゴーです。
「よかったね。さつき。」
呼んでも鳴かないのが猫である。
あたしはカルガモのように女の人に着いて行くのです。
頑張っていきますよー