海に近くて遠い場所
25歳になったその日。私は、今までの全部の思い出を清算しに、水族館へ来ていた。
夏休みでごった返した駅から、じりじりと肌を焼く太陽と、潮風の匂いに導かれて、私は水族館へたどり着く。
いつもと変わらない、昔から、記憶にある幼稚園の頃から変わらない水族館。海の近くにあって、大きくて、イルカもシャチも、魚も、カニとかイカとか。とにかくたくさんの命がひしめき合っている。大きくて、海よりは小さな水族館。
独りで遠出できるようになった中学生くらいから、何かにつけここに来ることで自分の感情を整理していた気がする。年間パスポートも買って、何回も訪れる。水槽の中のひしめく命や、模型の骨なんかを見ながらぼーっと違う事を思い出す。そうして記憶を整理しながら、水族館に入り浸って、時には楽しんで、閉館したら水族館の外のベンチから港を眺めるのだ。
いつものように年間パスポートを出そうとすると、財布の中に見当たらない。
出かけに財布を新調したものに変えた時に置き忘れたのだろうか。
仕方なくそれなりの時間並んでチケット売り場でチケットを買う。
2500円です。と淡白な声にお願いします、と声をかけてきっちりあった2500円を差し出す。
どうぞ、と差し出されたチケットにはイルカとシャチの写真が載っていて、今日の日付が赤くスタンプしてある。どうも、と受け取り、今度は入場の列に並ぶ。今度はスムーズに列が流れていく。
8月24日。私は恋人に振られて一週間がたとうとしていた。
8月16日、彼女から電話がかかってきた。
仕事で忙しいからと最近はメッセージでのやり取りが多くなっていた私は心を躍らせながら電話をとった。今にして思えば幸せの最後の瞬間はあそこだ。その次は絶望が大きく口を開けて待っていた。
「別れよう。私たち、もう終わってるよ。」
震える声で別れを繰り出す彼女に私は動揺した。
なんで、どうして、来年には同棲だってする約束までして。
そうやって貴女まで私を置いていくのかとひどく悲しくなって嫌だ、を繰り返した。
子供じみた私の彼女への嗚咽は、彼女の最後の一声によって完全に途切れる。
「そういうところが本当に無理。話聞かないし。とにかく別れるから。…元気でね。」
そうして電話は途切れ、私がその後正気に戻り何度もかけ直してもかけ直しても、つながることはなかった。きっとブロックされてしまったのだろう携帯を握りしめて、なんで、どうしてを繰り返すしかなかった。どうして、一方的に彼女に嫌われてしまったのか、分かりもしなかった。
列は進んでいく。もぎりの係の人にチケットを渡すとパチンと端にスタンプが押され、行ってらっしゃい、と声を掛けられる。ペコリとお辞儀をしてから足を進めるとそこは、涼やかで青色の世界のエントランスだった。いつも通り、シャチとイルカが好奇心旺盛な人間に対し、好奇心旺盛にのぞき込んだり、自由に泳いだりしている。
人通りの多いエントランスを抜けてメインプールの水槽まで行けば、多少混雑も緩和された。
泳ぎ回るイルカたちを眺めながら、また彼女との思い出を清算していく。
彼女は忙しい人だった。仕事も、勉強も、遊びも熱心に活動していた。
対して私は物事への興味が薄く、彼女とは遠距離なのを理由に会うときはなるべくインドアな遊びを提案していたし、実際それは私なりの、遠方から来てくれる彼女への気遣いでもあった。
長時間移動で疲れるだろうから、漫喫でゆっくりしようとか、温泉があるから現地で待ち合わせてそこでのんびりしようとか。彼女は趣味にカメラ撮影があったので、所謂映えそうなホテルを予約したこともあった。
彼女は喜んでくれていたと思う。でも結局漫喫は寝て過ごしたし、温泉はのぼせるからとあまり入らなかった。映えると噂のホテルでも結局携帯で写真はとってもカメラは出さなかったと思う。
私が何か悪かったんだろうか。でも彼女の設定したデートコースでは当然彼女は楽しんでいたし、私も疲れはするけど楽しかった。だからうまくいっていると思ったのだ。
付き合って一年。同棲の話も喜んで乗ってくれたし、いつかパートナーシップの整った県に引っ越せたらいいねと、未来の話もした。
私たちは上手くいっているはずだった。
歓声に意識が現実へ引き戻される。イルカのショーが始まっていた。
彼女とも一度、ここではなかったけど違う水族館でイルカのショーを見た。
そこはスプラッシュ物のショーが目玉で、私は彼女にそれを内緒にして最前列に座ったのだ。
案の定びしょびしょになって喜んでいる私に彼女は仕方ないんだから、と言った笑みを浮かべて、笑って「服、どうすんねん!帰りまでびしょびしょやったら!」と小突かれた。「暑いから、すぐかわくよ。」なんて返した気がする。実際服は2時間ほどであらかた乾いていた。
ここみたいな屋内型の水族館だったら乾かなかっただろうな、と思い返す。
あそこは屋外型の水族館でよかった。
イルカショーも終わり、ちらほらと人が移動していく。
私も立ち上がり、流れに逆らって屋外のメインスタジアムに向かう。屋台があって、昼食が取れるからだ。
人の少ない屋台で焼きそばを買って、スタジアムの席に移動すると思ったよりも人があふれていた。思わず舌打ちしたくなるのを抑えて空いていた上側の席に移動する。どうやらシャチのトレーニングが始まるようだった。
舌打ちをするのは小さいころからの癖だった。いらだったとき、うまくいかないとき、むかついたとき、最悪な気分のとき。とにかく舌打ちをしていた。
それを諫めてくれたのは彼女だった。人や物にあたるなと怒ってくれた。多分付き合って間もないころだったと思う。そんなすぐ別れてしまってもいいような時期に私のために怒ってくれたことが嬉しかったことを覚えている。それ以来舌打ちが出そうになったときは深呼吸をしてごまかすようになった。
もそもそと少し冷めた焼きそばを平らげていく。私の箸の持ち方は変らしいと彼女の食べ方を見て思ったことを思い出す。彼女は何だか上品に見える食べ方をするのだ。私みたいに箸をグーで握ったりしないし、一口サイズに切り分けたりして手を添えて口に運ぶ。よほど注意して噛むのか、咀嚼音は聞こえてきたことが無いし、それが不思議で観察すると、彼女は唇を開かずに噛んでいるのだ。気づいたときはすごいね、だから静かなんだ。と伝えた。彼女は笑って、貴女もすればいいじゃない。と言った。
それから私は唇は閉じて咀嚼するし、食べ物に手を添えることも覚えた。
食べ終わった焼きそばの空き箱をゴミ箱に突っ込んだ。突っ込んでから、いただきますを言い忘れたことに気づく。ごちそうさまも言っていない。これはよく彼女に注意されたことだった。慌ててゴミ箱の中の焼きそばの空き箱に向かってごちそうさま、と呟く。
呟いてから後ろから邪魔!と声をかけられて慌てて飛びのく。家族連れが大量の持ち込みゴミを捨てていた。ここでは禁止なのに。胸糞悪くなっても舌打ちしてはいけない。深呼吸しながら別館への通路へ向かう。
別館は大きな水槽は一つしかないが、細々とした魚たちが多く、命のさざめきをより感じることができる、お気に入りの場所だった。
しばらく歩き、イワシの大水槽にたどり着く。ここではすり鉢状の休憩スペースがあり、座って魚たちを眺めることができる。空いている席を探して、腰を下ろすと、喧騒がぐんぐん遠ざかって彼女との記憶がよみがえってくる。
彼女とはマッチングアプリで知り合った。レズビアン専用のマッチングアプリだ。
大抵そういったアプリはすぐに女の振りした男や、自分は女なのだと訴えるMtF、つまり体は男性、心は女性の人で埋め尽くされる。だからアプリが体も心も女の人が多いのは最初だけ。だからこそ私は新しいレズビアン用のマッチングアプリや掲示板ができてはすぐに登録するのを繰り返していた。
何回か彼女ができたこともあるが、すぐ破局してはサイトに登録した。
そうして去年の春、最近まで彼女だった人と出会い、友人期間を少し設けて付き合いだした。
話題はいつも彼女が率先して出してくれていたから、人見知りな私もすぐに打ち解けられた。それからは私の猛アタックで付き合ってもらう事になった。最初はお試し、1か月経って本命に。それから1年、すごく楽しかった。大切に思えたし、私の知らないことをたくさん知っていて、私に教えてくれた。
彼女は私と同年代で、でもそれよりお姉さんに見えた。きっと私が子供すぎるのだ。彼女だからと甘えすぎていたのかもしれない。
それでも、私は彼女と同じ年数生きてきたのだ。いつまでも子供のように箸の持ち方や舌打ちなんかに口を出してくる彼女もちょっと細かすぎないか。
そこまで考えた瞬間舌打ちが自然と出てしまった。慌てて彼女に怒られる、と思ったがその彼女には1週間前に別れを切り出され、音信不通だ。本当に別れられてしまったかもしれない。
ぐうっと締まる喉と緩んできた涙腺にだめだ、と思う。私はまだ彼女が大好きで、彼女のために些細な仕草を気にしてしまう。もう舌打ちしたって、誰も文句を言う人はいないのに。
席を立って通路へ向かう。席を立った瞬間ほっとしたようなため息が聞こえた気がしてまた舌打ちをしてしまった。もう胸は痛まなかった。
順路の通りに足を進める。小さな魚たちがひしめき合って水槽にいるコーナーについた。
ここは子供に人気なので、少し離れて水槽を眺める。そうしてまた、記憶の清算が始まるのだ。
付き合う前。初めて会ったとき。彼女はすらっとした長い足をふわふわの黒のロングスカートで隠し、白い半袖Tシャツの上に水色のカーディガンを羽織っていた。
夏になる前で、少し涼しかったと思う。彼女の長い髪は腰まであり、茶色く染まった髪は丁寧にブラッシングされ、艶めいていた。肉体的には薄い、女の子らしい人だった。
私自身ファッションに疎いが、それでも変な人が来たらどうしようと思っていた私は、ほっとした。よかった、普通の人が来たと思ったのだ。
彼女は逆に、私のぼさぼさの髪が気に食わなかったらしく、後に教えてもらった私の第一印象は中学生みたい、だった。若く見えたと思えばいいのか、センスがないと思えばいいのか、悲しくなった記憶がある。
それでも彼女は初対面でどもってしまう私に根気よく付き合ってくれ、一緒に観光地へ足を運び、城を見た。私は何の興味もなかったけど、楽しそうで生き生きとした彼女が魅力的で、帰り際に勢い余って告白してしまった。その時ははぐらかされてしまったが、人目もあったからだろう。
それ以降の猛アタックでじゃあお試しで、となり、最終的に本命に成れた。
それが強引で、彼女はずっと嫌だったんだろうか。
ならば1年も耐えてくれるはずがない。女の盛りは短いのだ。そんなに嫌ならすぐ他の誰かのもとへ行っているに決まっている。だからきっと、私が気づいていないだけで何か理由があるはずなのだ。
一方的に別れを切り出して、音信不通になってしまうだけの理由。
私にはそれがずっとわからずにいた。
時折水槽を眺めながら知らない魚たちにうらやましい気持ちが芽生えてくる。
魚ならこんな難解なことに挑まなくていいのだ。ただ泳いで、それこそ水族館なのだから餌を待っていればいい。仕事で、人間関係で思い悩むことはないし、それを彼女にぶつけてしまうなんてこともないだろう。
そういえば何度か彼女に友達付き合いを見直してくれと頼んだことがあった。
紹介される友人たちの写真は土江も薄っぺらい笑みを浮かべているように思えたし、男とも仲良くする理由がわからなかった。浮気も当時は疑ったし、女友達とべったりしている写真を見せられたときは嫉妬ですぐに消させた。2度とそんな真似をするなと声に出して怒った。
彼女は真剣さが伝わったようで、すぐ写真を消してくれたし、男友達と遊ぶのも控えると言ってくれた。控えるんじゃなくてやめてくれと言ったが、人間関係は複雑なんだと言ったことを返されて、私が落ち込んだ記憶がある。だって私には切って困る縁は彼女しかいなかったから、分からなかったのだ。
水槽を見て回る。途中ウツボが大きなエビにいじめられていた。昔の私のようだった。
漸く水族館も中盤だ。深海コーナーにやってきた。
ここでは模型で深海の生物や歴史についての短い映像コーナーがあった。
私は映像コーナーに座るとまた彼女とのことを思い出していた。
あれは付き合って初めて家に呼んだ日だった。お泊りの約束をしていたのだ。
当時転職したてだった私の部屋は荒れていた。何とか道と座るスペース、きれいなベッドだけ用意して、食材なんかは彼女が来てから考えるつもりだった。
一応ゴミはまとめたし、目につかないベランダに出した。
それでも彼女は部屋に着くなり「なにこれ!きったない!」と叫んでスリッパをはかなければ絶対に部屋に上がらないとまで言った。私だって汚くしたくてそうしたわけでもないのに。
悲しいやら恥ずかしいやらグルグル感情が渦巻いたまま、「じゃあ荷物置いて百均に行こう。それでいいでしょ?!」とまくしたてると彼女を玄関から押しやって部屋の鍵を閉め、百均に向かった。
彼女は一言も謝らなかった。私も何も言わなかった。結局彼女は帰るまで床に座ることはなく、ベッドの上も嫌そうだった。それがすごい悲しくて、2度と部屋に呼ぶものかと思ったものだ。
アナウンスが流れ、映像コーナーから人が波のように引いていく。
私も一緒に立ち上がり、次の空間へ歩き出していく。
お泊りに来た彼女の顔を、思い出せずにいた。
次の水槽はイワシの水槽の半分ほどだが珊瑚の水槽でカラフルだ。
このカラフルさは彼女に似ている。着る服だけでなく、彼女はいつもポップでかわいらしい柄のスカーフやハンカチ、キーホルダーなどを身に着けていた。青や黄色、紫が多かった気がする。
それでいて服装とばっちり似合うから、私は彼女のセンスにあこがれた。どうやって組み合わせを考えるのか聞いたとき、嬉しそうに好きだというファッションモデルを紹介してくれた。その人もカラフルな洋服や小物たちをポップでかわいらしく着こなしていた。
私はおしゃれな彼女の努力に感心し、自分もセンスを磨かねばと彼女と解散した後に雑誌を買い、気に入った服一式を買い集めた記憶がある。もう、彼女に見せることもないが。
カラフルな水槽を抜け、カメを眺める。大きなウミガメたちが悠々と回遊水槽をめぐっていく。
ぐるぐる、ぐるぐる、私の思考もめぐっていく。私はやはり、捨てられたんだろうか。
思えば今までの恋愛でも捨てられることが多かった。恋人ができてもすぐに音信不通になってしまう。なんでだろうと考えても何も解決策も、反省点も出てこなかった。
私は彼女たちを大事にしていたはずなのに、彼女たちから離れていくのだ。先週のように連絡をくれる子もいれば、何もなく本当に音信不通になってしまう子もいた。なんでなのか。私にはわからなかった。本当にわからなくて、そして失恋するたびにこうして水族館に来るのだ。
記憶を清算しに。
カメ水槽が混雑してきたので移動する。
またカメがいて、片腕を広げたくらいの大きな魚がいる。焼いたらおいしいのかな、とか思いながら、口には出さない。考えてすぐ言葉に出すのは私の悪い癖らしい。彼女にはこれを散々叱られたものだ。考えて、人が不快にならない言葉を使いなさい、と言われた。私は私の感想なんだからいいだろうと反論したかったが、彼女が不快になるは嫌だったので、その時は頷いた。
それからは考えをすぐ口にするのではなく、ちょっとまた考えて、彼女が嫌そうじゃないか判断してから口にした。水族館の魚はきれいだね。動物園の動物はかわいいね。遊園地なら楽しい、来れてよかった。漫喫ならゆっくりできるね、この漫画面白いよ。
定型文を先に用意しておくと楽なことに気づいてからは多用した。彼女の嫌がる言葉は使わなかったと思う。今素直に言葉を使って怒られないのなら、ここは蒸し暑くて魚はおいしそうだけど居づらいね、だ。きっと彼女がいたら憮然とした顔で、文句ばっかりだと怒られただろう。
ただ、感想を言っただけなのに。
居心地の悪い空間を通り抜けて、ついた先はペンギンコーナー。ほとんどラストだ。後はお土産屋さんしか無い。涼しく、適度に暗い水槽にはまた、休憩コーナーがあって、私は一番後ろに座り込む。
彼女に捨てられた傷は、ゆっくりふさがっていくようだった。
思い出した記憶はどれも最高とは言いにくいし、もちろんいい思い出もあったけど叱られてばかりだった気がする。きっと付き合い続けても、ああしなさい、これはしちゃだめと、言われ続けただろう。同棲したらゴミ捨てとか掃除の仕方で喧嘩になっていたに違いない。
だったらいっそ、振ってくれて手間が省けたのではないか。そう思えてきた。
育ってきた環境が違うから価値観が違うのはわかる。でもずっと言われ続けるこちらの身にもなってほしい。それなら別れて正解だったのだろう。
忙しいと言ってメッセージだけのやり取りをずっと続けるよりも、お互いに新しい相手を探せばいいのだ。そう、新しい相手!
私は携帯を取り出すとマッチングアプリを開いた。彼女と付き合ってからも友達を探すためにずっと入れていたし、新しいアプリは追っかけていた。そして今、仲のいい一個下の女の子がいる。
彼女に振られちゃいました、慰めて~泣
そんなメッセージを送って携帯をしまう。発展できるかはわからないが、少しでも糸口は多い方が良い。似たようなメッセージを連絡を取っているアプリの人たちに送って相手の様子を伺うことにした。
きっと一人くらいは、じゃあ付き合いませんか?ってきてくれるはず。
そう思うと一気に心が軽くなって、ああ、清算が終わったんだな、と感じた。
もう彼女のこと、いや、元カノのことを思い出したりしないだろう。元カノとの思い出は色んな命の前をめぐって、今、寒いペンギン水槽で凍り付いたのだ。
私が溶かそうとしない限り、溶けることもない。
軽くなった心がワクワクとしてくる。きっと夜になったら誰かからメッセージが来る。
そうして新しい恋が始まるのだ。
私は立ち上がってペンギン水槽を後にした。お土産コーナーには用はない。
もうすっかり清算した思い出たちを巣続巻に置き去りにして、私は出口のゲートをくぐる。
もう25歳。伴侶を見つけられるだけの花を、私は咲かせているのだろうか。
少しの不安と、それでも届くであろう楽しみなメッセージたちを空想して、私は海から離れていく。
海に近くて、壁に隔てられた水族館から離れていく。
思い出たちを清算して、置いてけぼりにして。そうして前を向いていく。