第2章 4話『神堂家…。』
俺は先生の許可をもらい授業を休み学園長室に来ていた。
俺はドアをノックして「失礼します。」と言い学園長室に入って行った。
「おや、神堂司君じゃないかね、どうかしましたか??」
「えぇ、一つ聞きたい事があるのですが、よろしいですか??」
「あぁ、構わないよ。実は、俺の目についてなんですよ。」
「君の目と言えば紅眼だったな。それがどうかしたのかね。」
「実は俺には魔力の流れが見えるんですよ。」
「ほぉ、魔力の流れとな…。」
「はい、風雷の先生に聞いてみたら、そんな奴はきいた事ないと言われまして…。」
「で、ワシに聞きに来たのか。」
「はい、調べてもよかったのですが聞きに来た方が早いかもしれないと思いましたので…。」
「賢明な判断な。そうじゃのぉ…。知らないと言えば嘘になるが聞いてみるか??少し曖昧な話なんじゃがの。」
「今のところそれしか、方法が残ってなさそうなので、お願いします。」
「よろしい、では話をしよう。」
そう言って学園長は語り始めた。
「10000年前の大魔王の話は知っているな??」
「えぇ、今日の1時間目に聞きました。」
「実はな、あの話の中でシェンドゥ一家は魔力の流れが見える家系であった事が昔言われれていたらしい。そしてその眼は紅眼の様に赤い目であったらしい。そしてここからが重要なんじゃが、この目は一族の中でも族長にしかなかったんじゃ。」
(えっ、じゃあ俺はシェンドゥ家の族長って事か…。)
「じゃがの、シェンドゥ家は大魔王を封印した際に殆どが滅びてしまった。しかし血筋は消えなかったんじゃ。そしてその子孫にその目は受け継がれて行ったのじゃが、今ではギルドマスターである、シェンドゥ・W・クラスタインが受け継いでおる。まぁ奴は、シェンドゥ・ワカナの血筋を引いているらしいからな。ちなみにワカナは、ユーの父親の妹にあたるらしい。まぁどうでもいいがのぉ。ちなみにクラスタインは、忙しくて滅多に姿を見せないんじゃ。一度会って話を聞いてみるといい。今度、さり気無く聞いてみるからの。神堂司君、多分君はシェンドゥ・チュカシャ何じゃろぉ??私の勘が正しければ…。」
「えぇ、多分そうです。時間が経って語り継ぐ際に少し濁ったので呼ばれ方が微妙に変わってしまったんでしょう。本来は神堂、これが正しい呼び方です。」
「ほぉ、そうじゃったか…。では神堂君、君には色々としてもらいたい事があったのだよ…。」
「何をですか??」
「もちろん、モンスター退治じゃ…。」
「モンスターってどんな奴ですか??」
「まぁ色々じゃな、ゴブリンやスライムの様に弱いモンスターから、ドラゴンや悪魔と呼ばれる者までおる。今一番厄介なのがこの近くの森で最近大量発生したゴブリン達じゃ…。」
「えっ、それってギルドじゃないんですか??」
「そうじゃ、じゃからこれはギルドランクA+の君に頼みたいのじゃ。まぁ実践などほぼした事ないのじゃろう??丁度いい腕試しと思ってくれて構わない。報酬もキチンと出すからの。」
「そこまで言うならやらしていただきます。」
「うむ、頑張るのじゃぞ。それから、これは、御主にやろう。前の賞品じゃ。」
そう言って一つの指輪をもらった。
「それはの魔力を貯める事が出来る指輪なんじゃ。どれくらい貯めれるかは分っておらんのじゃが、君の目と同じ位は貯める事が出来ると噂では聞いている。まぁ何かの時の為にコツコツと貯めておきなさい。」
「わかりました。ありがう御座います。しかしいいのですか??結構お高いんじゃ…。」
「魔力があったとしてもそいつは出来るものにしか使う事が出来ないのじゃ…。まぁその点、ツカサ君なら大丈夫じゃろう。」
「まぁ多分…。」
「じゃあ期待して待っている。そうそう、後何か願いがあったら、今の内に言っておきなさい。」
「じゃあ、一応上級魔法は全て覚えたので、それより上の魔法書があれば貸して欲しいのですが…。出来れば禁書扱いのやつとかも…。」
「わかった。それは君の頑張り次第という事でどうじゃ??」
「わかりました。精一杯頑張ります。」
「よろしい。じゃあ頼んだぞ。」
「はい、ありがとうございました。」
そう言って俺は校長室を出て行った。
どうも、シオンです。
なんだか、最近込み入ったお話になってきている様な気がしてなりません。
まぁいいんですがね…。
あんまり、細かくすると後になって響いて来るから困りますが…。
まぁ頑張りますよ。
一応目の話はこんな感じにしましたが、しかしまだ目の事に関しては沢山出てくる予定です。
次の予定は、未定ですが又明日も頑張ります。
ではでは、シオンでした。