第1章 20話『二人だけの晩餐会』
部屋に着くと、持って帰って来た荷物を整理して、二人で料理をすることになった。
「何を食べたい??」
「今日は簡単なものでいいよ、疲れてるしね。」
「じゃあ簡単に肉焼いて、野菜ゆでて、後はご飯炊いて、スープでも作りましょうか。」
「そうだね、じゃあ御指導の程よろしくお願いします。」
「はい。」
こうして俺達は料理を開始した。
まずは下ごしらえからだ。
肉は軽く叩いて、その後包丁で少し指す、これは肉を軟らかくするためである。
その後、塩で味をつけて胡椒みたいなもので香りをつける。
野菜は水洗いしてから適当な大きさに切る。
そして鍋にお湯を沸かしそこに少し塩を入れる。
その中に野菜投入して火が通るまで茹でる。
肉は、火にかけたフライパンに油を敷いてから投入。
その間にスープ用の野菜を切っていく。
スープはトマト、イモ、キャベツなど、野菜が一杯入った、野菜スープだ。
それを塩で味をつけてハーブで香りをつけて煮込めば完成だ。
そうこうしているうちに、肉がいい感じで焼けたみたいなので、ひっくり返す。
うん、いい感じだ。
茹でた野菜を綺麗に盛り付けて、スープの味を見てみるといい感じだったのでそのまま弱火でコトコト煮込む。
肉は少しレアにしたいのでここで一気に火を強くして焦げ目をつける。
そして器に載せて、最後にソースを作る。
先程肉を焼いたフライパンの中に、葡萄酒を入れて、アルコールを一気に飛ばす。
その中に醤油みたいなものと砂糖を入れて、少し煮詰た。
その煮詰めている間に、俺はスープの味を調えて器に入れた。
ご飯の方もあらかじめ炊いていたのでそれを盛る。
そして最後に肉の乗っている皿にソースを上からかけて完成だ。
こうして晩御飯が出来たわけだが…。
少し豪華になったか??
まぁ気にしない方向で…。
こうして学園に来て初めての食事が完成したわけだが、シイナが少し驚いていた。
「どうしたのシイナ??早く座って食べようよ。じゃないと冷めちゃうよ。」
「うん、でもツカサってここまで料理が上手いとは思わなかったわ。」
「まぁ科学世界と調味料が似てて助かったって感じだけどね。じゃあ頂きます。」
「頂きます。」
シイナは俺の作ったスープを飲んだ。
「美味しい、何これ、何を入れたの??」
「愛情??」
「プッ…まッ…真顔で…にゃに言ってのよ。バッカじゃないの。」
と顔を赤く染めて言った。
と言うか噛みすぎ、そして吹くなよ。
とか思いながら少し嬉しいと思っていた。
こうして、俺達は学園寮での初日を終わらせた。
どうもシオンです。
少し疲れてます…。
年末なのに休みがない…。
とりあえず休みがほしい。
切実です。
今回でようやく、初日が終わりました。
いやぁ長かった。
まぁ気にしない方向で。
ちなみに次回の話は、翌日ではなく、始業式で行こうかと考えています。
だって早くバトルしたいもんwww
では、明日も楽しみにしていてくださいな。
シオンより、読者様方に感謝を込めて。