第1章 1話 『異世界』
そして気付けば辺り一面草原に囲まれていた。
はぁ??何処だよここは??
意味不、てか、どうやって帰んだよ。
俺こんなところしらねぇぞ。
まぁどうでもいいけど腹減ったなぁ。
とか思っていると目の前に一人の女性が現れた。
その女性は見るも美しく金髪のロングに何故かドレスと言ういかにも御嬢様的な感じの女性だった。
「貴方、誰??・・・と言うよりも貴方この世界の人間じゃないわね。」
「??どう言う意味だ??つか俺には神堂司って言う名前があるんだ。貴方なんて呼ぶな。」
「シンドウ ツカサ、どこかで聞いたような・・・。まぁいいわ、私の名前はマリー・J・シイナよ。よろしくね、ツカサ。」
「よろしく、シイナ。ところでこの世界の人間じゃないってどう言うこと??」
「ツカサ、貴方は魔法を信じる??」
「なんでそんなこと聞くの??信じないに決まってんじゃん。」
(そう、魔法なんてありえない、あれは夢だったんだ。)
そう信じていたいと思ったのに、期待は大きく外れてしまった。
「そう、これを見ても??」
と言ってシイナは手を上に翳すとそこから小さい炎の塊、通商ゲームで言う所のファイヤーボールと呼べるものを作り出して、近くに立っていた大きな木の幹にぶつけた。
すると見る見る内にその大きな木は真っ黒焦げになってしまった。
「どう?これでもまだ信じない??」
そう言って彼女は無邪気に笑いかけてきた。
「これを見せられて信じないなんて言えないじゃないか。」
俺はもう諦めていた。
基居た世界に帰れるかは分からないけれど俺には本当の両親はいないし昔から友達と呼べる奴も居なかったから前の世界に未練なんて無いのがまだ救いだな。
そんな事を思っていたら、彼女は驚いたようにこう言った。
「ツカサは、淋しくないのか?」
「少なくとも・・・寂しくはないね。今まで、一人で生きてきたから・・・。それに向こうのいい思い出なんて見当たらないしね。」
「そっか、じゃあとりあえず着いて来て、その服装じゃ目立つから、それに最近ではここ等へんも少し物騒になってきてるし・・・。」
「わかった。」
俺は来て間もなくして綺麗で美しい御嬢様と出会い、見知らぬ土地で一人残されるのも嫌なので着いて行く事にした。
しばらく歩くと目の前に大きな門が現れた。
(はっ??なんだこの門は??ドデカ過ぎだろ。つか壁高すぎてみえね・・・。)
「なんだ、この門と塀は、でか過ぎじゃないのか??と言うよりもなんで兵隊??」
「だからさっきも言ったでしょ??最近物騒になって来たって。とりあえず私に着いてきたら大丈夫だから、・・・ねっ。」
と言われ俺は渋々ついて行った。
壁沿いに歩いて行きいきなり止まった。
???
彼女は何か呪文を唱えているようだ。
すると壁に魔方陣が現れて穴が開いた。
ってえぇ~~~~~~??
貴女はサプライズ好きですか??このセ○テープめ・・・。
「じゃあ行きましょう。」
「・・・あぁ」
もう呆れて何も言えねーよ・・・。
そうして出た場所はどこかの庭だった。
良く見ると薔薇の様な花なんだけど色がおかしい・・・。
青いバラなんて初めて聞いたぞ。
「ねぇ、この花何て言うの??」
「そのお花は『龍の涙《ブルー ティアーズ 》』・・・私が最も好きな花よ。儚げだけど凛としている・・・私にはない力強さを感じるから。」
そう言った彼女の表情は悲しみに満ちていた。
小説で一番困る事…それは初めの第一歩…。
これが決まれば、書きやすくなるんだけれども…。
長いと鬱になるんだよね…。
まぁ最初はこんなのが続く事も予想済みなんだけれど、分った上で書かなきゃいけないのが正直辛い…。
まぁ読者様も気長に読み続けて下さればと思います。
では、縁があればまた会おう…このちっぽけな僕の世界で…。