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表現力がないです。暇つぶし程度のもの。
「――おらぁっっ!! 遅いぞお前ら!休んでんじゃねええっ――――!!」
極寒の最中、火山の如き怒声がここにいる少年少女達の心臓を突き抜ける。
暗闇の中でうずくまる幼虫たちは、再び行動を開始した。
「うっ……。 どうして俺たちが……こんな目にっ!」
目の前にいる赤髪の少年が苦し紛れに叫ぶ。
これまでの怒りを訴えるかのように、最後の力を振り絞りながら。
しかしその叫びは怒声の主はおろか、ここにいる誰の耳にも届くことはなかった。
そのことに気付いた少年は操り人形の糸が切れたように膝を崩し、俯いたまま動かなくなる。
「あ…」
「やめろ、あいつはもうだめだ……。今立ち止まればお前も――」
そう言い残してもう一人の少年は深い暗闇の中を再び歩き始める。
事切れた人形はやがて吹雪が覆いつくし、まるで初めから何も存在しなかったかのように跡形もなく消え去った。
その光景を一人見届けた碧瞳の少年は、心の中で祈りを捧げる。
――アーバードの孤児に幸いあれ
更新未明、やる気があれば書く。




