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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

作者: 深藤真福

最近俺の住む街で殺人事件が多発していた。

しかも怖いのはその犯人は全く同じ人物らしい。

いわゆる通り魔だ。

俺は彼女と同居している。俺と彼女の二人暮らし。

「じゃあそろそろ行ってくるね」

彼女は朝から仕事に行くようだ。俺たちの家庭は彼女が仕事に行って、俺が家事をする。多いのはその逆の家庭だが俺たちはそっちの方があっていた。

彼女は家事が苦手だし俺は低学歴。一方彼女は高学歴。このことから俺は家事をすることになっている。

「最近物騒な事件が多いから気をつけてね」と俺は心底心配そうな様子で彼女を見ながら言った。

俺は彼女が大好きだからちゃんと無事に帰ってきて欲しい。すると彼女は

「わかってるよ」と呆れた様子で言う。

彼女は逃げ出すように家を出て行った。


5時になった。

そろそろ彼女が帰ってくる時間だ。

俺は夕飯の支度をしながら彼女の帰りを待った。

するとインターホンの音が鳴った。彼女が帰ってきたと思った僕は、鍵を開けに行こうとした。けど俺はあることに気がついた。いつも彼女は鍵を持っていっていて、いつも帰りは自分で鍵を開けていた。物騒な事件も多いことから俺は怖くなり包丁を手に取り鍵を開けにいった。玄関の前に立ち止まると、ようやく決心がついたのか、玄関のドアを開けた。

するとそこにはいつも通りの彼女が立っていた。

「どうしたの?そんな包丁なんか持って」と心配そうな顔をしながら言った。

安心した僕は「ごめんごめん。夕飯の支度してら最中にインターホン鳴ったから慌てて持ったままきちゃった」と僕はデレデレしながら言った。すると彼女が

「ちょっとその包丁貸してよ」とニヤニヤしながら言った。ノリかなんかで犯人ごっこでもするのかなと思いながら彼女に包丁を渡した。「ありがとう」と満面の笑みで彼女は言った。

次の瞬間俺の腹に包丁が刺さっていた。


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