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健太の日記LIVE  作者: 蔓草登上
6/10

望と健太の対話 ボーっとしてたら

「立憲民主党の方って怖いイメージしかないのは、理解がないかしら。」

最近、コロナで家テレビが多くなった望が、健太にぼやく。


「僕に言われても、参議院議員の中継かい?」

健太が久々、まゆりのおむつ替えの手伝いをする。

寿樹の子とあって、性器に特に異常が無い事を改めて安心する。


「テレビを聞いていると、総理に対して切り込みの入った問題をつきつけてくるわよね。」

「国民の声の代表だからね。」

「そう考えたら、立憲民主党の刃のような質問も、かっこいい騎士に見えてきたりするのかしら。」


「そうだね。切り付けられたら、おちおち政治をやっていられないもんな。」

まゆりのパンツをはかせて、バンザイさせる。


「そうよね、高い給料一切下げることなく政治家は仕事しているんだもの。剣山の上に座ってるつもりで政治して欲しいわ。」

まゆりがバンザイで笑った。健太が更に高く上げる。


「急にどうしたんだい?」

健太が望に聞く。


「選挙に行かないと、と思って。」

「はぁー、忙しくて行けてなかったからな。」

「コロナのせいよ。」

「インターネットで投票とかないのか?」

「十代向けのネット投票は聞いたことあるけど。投票って言っても知識は必要でしょ?ボーっと生きていちゃいけないと思ったのよ。」

「ボーっとね。」


「でも、ボーっと生きていけるのも私たち庶民の特権かしら?」

「それは、どうしてだい?」


「だって、政治家はボーっと生きていけないでしょ?つつく方なんて勿論ボーっとしてないじゃない。あなたの好きな御師さまも、江戸時代々からの末えいでしょ?産まれて直ぐに道が決まっていた方。」


「何がいいたいんだ?」

「つまり、ボーっとしたくても、出来ない人って居る訳よ。」


考える健太。

「跡継ぎの方が、ボーっとしているんじゃないのか?」


望が天井を見て考える。

「なかには、居るかもしれないけど。寿樹さんは苦労されてる気がする。」


まつりを見た。

「お父さんが包括法人トップ3人のうちの一人でしょ?お偉い人の」

「うん」


「堅苦しい中、やっぱり自分の子供には同じ苦労をさせたくないって、母親の気持ちがわかるわ。」

「そうだから、望が寿樹の子供の代理役を買ってくれたんだろう。」

「それは、あなたの子供だからよ。」

「……。」


「でも、あんな御師さま初めてみた。きっとね、なにか悩んでらっしゃるのよ、ご自分の運命かしら。」

「望も、真正教かい。」

ジョーダンで言ってみた。


「おばあちゃんが、真上さまの崇敬者だったみたい。」



 今は、無くなったが、昔は神・仏の他に宗教がこの地域にはあったらしい。

そのうちの一人が望のおばあちゃんだったという訳だ。

おばあちゃんの崇敬していた真上さまが、寿樹のお父さんの先祖。未だにお父さんは真上さまと呼ばれているが、名残というものは凄いな。真上さまの権力と思っていた力も、もしかしたら、この消えて行った崇敬者のものかもしれない。





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