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健太は酒に弱い
「ほんっっっっっっっとに
健太は酒に 弱いよな。」
鬼空に言われる。
眠そうに半目の健太。
「缶酎ハイ1杯だろ?」
「あ、でもアルコール9%の方ですよ。」
弥生が付け加える。
「それでも、弱いだろ。」
「ま、そうですね。俺も同じの飲んでます。」
建国記念の日に、お呼ばれしている鬼空に
関係者として 入れない健太は
酒の力を借りて
言いたいことを言ったらしい。
「コロナで神職の方しか入れないんですよ、健太さん。俺と一緒に待っていましょうよ。」
僕は側近なんだよ。と暴れているらしいが本人はわからない。
弥生くんがなだめに入ってくれている。
鬼空は、こんな奴、ほっとけと言う。
その鬼空に ヒートアップする健太。
これは、明日には覚えてないという始末に終わるんだろうな。
弥生くんが鬼空を守ろうと健太を押さえ込むと
オシッコしたい。
と健太が身体をよじる。
弥生くんが健太をトイレ方向へ向かわせる。
「健太さんがこんなにお酒に弱かったら。直ぐに騙されそうですよね。」
こんな事を言ったもんだから
健太が
濡れ衣えお着せられて
結婚までしてしまった過去を思い出しては泣いてわめいた。