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人類史最後の英雄譚  作者: 夢見月 聖
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1話

やあ、突然だけど俺の名前は谷林竜也(たにばやし たつや)、え?ありふれた名前だって?確かに昔まではありふれていたらしいんだけど、一昔前に外国人たちがにほんに沢山定住したとかで今では漢字でも少し珍しいくらいなんだ、まぁそんなことはいい、とりあえず言いたいなんだこの状況は。


村を出て2時間ほど歩いたんだけど、そしたら盗賊たちに偶然出くわしちゃって、それでいま奴らにつかまっちゃって縄で縛られて馬車の中に放置させられてるんだ。


「親分、さっき捕まえた男を奴隷商に売ったらどれくらい儲けられますかね?」

「不細工だし、20万Gでも儲ければいいほうだろう」


なんか盗賊たちが言ってるみたいだけど何も聞いてないことにしておこう、じゃないと目から涙が、ってそんなことはどうでもいいどうにかこの状況を打開しないと本当に奴隷商に売られてしまう、それだけは避けたい、でもレベルも低い俺があいつらに勝てるとも思えない、あいつらは俺を捕まえるのに1分もかけなかった、俺が弱すぎたのもあるかもしれないが、とりあえずわかるのはあいつらは間違いなく俺よりも強いってこと、状況は絶望的だな、ここで謎の力が覚醒して腕が伸び縮みする海賊みたいになるとか、二刀流の黒の剣士になるだとか、青いネコ型ロボットみたいに未来の道具を出せるとかだったら逃げられるだろうに、あれ俺何言ってんだろう。


そんなアホなことを考えていると突然俺を運んでいる馬車が止まった。


「そこの馬車よ止まれ!今より馬車に積んでいる積荷のチェックを行う」


検問が行われているらしい助かった、これで俺も自由になれる、と思った次の瞬間。


「野郎どもやっちまえ!!」


野太い声でそう言い放たれると男たちの掛け声が聞こえしばらくすると金属のぶつかり合う音がした、だがそれもすぐに終わることとなる。


「そこまでだ、貴様ら私が誰かわかっていての狼藉か?」

「あぁ?知らねぇよ!」

「盗賊などというものに堕ちるだけあって相当頭が悪いらしい、私はこの町の領主の専属騎士、アレックスだ」

「だから何だってんだ!やっちまえ!」

「はぁ」


専属騎士を名乗った男がため息をついた瞬間ブシュッという音とそのあとにドサドサという音がした、それからしばらくして馬車の中にいた俺は助けを求め開放された。


「助けていただき、ありがとうございます」

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