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作戦会議






王都に潜入する前に、私達は軽く作戦を練る事にした。

そのまま王城まで殴り込むのも良いのだが、それだと聖騎士以外の相手もしなくてはならない。


出来れば、仇以外に手を出すことはしたくない。

これは、ダイゴと私の二人の意見だ。


クロウには、私達の仇討ちは全く関係ないので、今も静かに話を聞いている。

出来れば、ついてこないで待っていて欲しい。しかし、それは早い段階で拒絶された。



「ワタシは、いつでも君の側にいる。例え、何もできないとしても。」



私としては、心配であり、心強くもある。

彼が側にいてくれる。それだけで、安心できるのだ。



「何もできないって、足手まといじゃね?」



などと言ったダイゴの脳天には、私から拳をお見舞いしてやった。

彼は、彼自身の安全だけを考えていてくれれば良いのだ。後は、自分達でなんとかする。


これは、鬼人のプライドでもある。




「で、結局これからどうするわけ?」



脳天を抑えて座り込んでいたダイゴが、涙目で問いかけてくる。



「まず、聖騎士達の今の立ち位置とどういう行動を取っているのかを調べるのよ。」

「…面倒くさっ。」

「大丈夫、あんたにやれとは言わないから。それは私がやるわ。」

「じゃあ、俺はどうすんだよ?」

「あんたは…騒ぎを起こさないように留守番。」

「子供か!!なんでだよ!!」

「今自分で言ったじゃない。子供だからよ。」

「俺とお前は同い年だろ!!それよりか、俺の方が早く産まれたんだぞ!!!」

「そう言うところよ。」



呆れて溜息が出る。



「まぁ、問題を起こさないなら、外に出ても良いわよ。」



下手に拗ねられてもうざいし…。



「なんだよ、その目。」

「別に…。まぁ、そう言うことだから、私は情報収集をするわ。」

「ワタシも手伝おう。」



それまで黙って様子を見ていたクロウが、そう言って口を開いた。



「え…良いの?」

「あぁ、それは何度もやったからな。」

「は?いつやったんだよ?」

「ずっと昔だ。」

「はぁ?」

「じゃあ、お願いするわ。」

「なっ!?なんでそいつには頼るんだよ!!」

「あんた、そんなに吠えてるとモテないわよ。」

「うるせぇ!!」



ドンッ



三人で壁を見る。


また、隣人に壁を殴られてしまった。

薄い壁は嫌だ。



「ほら、あんたが騒ぐから。」

「はいはい、悪かったよ。」



やっぱり拗ねた。

まぁ、このくらいならすぐ治るか?



私は立ち上がり、早速聞き込みに出ることにした。

クロウも立ち上がり、後ろからついてくる。



「あ、そうだ。一応これ、渡しておくわね。」



私は、巾着に入れたお金をダイゴに渡す。



「それで、好きなもの買いなさいな?」

「まじか!やったぜ!!」



ダイゴのご機嫌取りが簡単で助かる。

そんなに入っていないが、まぁ仕方ない。屋台で売ってるものくらいは買えるはずだ。



「そんじゃあ俺も、一緒に出るぜ。」

「じゃあ、日暮れまでには戻るからあんたもあまりうろちょろするんじゃないわよ?」

「俺は子供か!」

「子供でしょ?」

「こんの!!」

「騒ぐとまた怒られるわよ?」

「!!ちくしょう…覚えてろよ…。」

「いや、忘れるわ。」

「!!!」



そんなやりとりをしながら、私達は宿を一旦出た。


宿の前でダイゴとは別れ、クロウとも広場で別れた。

少しでも多く有益な情報が手に入ることを祈り、私は動き出した。







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