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冒険稼業2

門を出て真っ直ぐ進むと元いた森─シグリドの大霊森と言うらしい─になるがその道の途中で左に曲がると木々鳴きの森と言う森に着く。

そこは、初心者がクエストのためによく来る森で薬草や低級モンスターばかりだ。

ちなみに俺がいたシグリドの大霊森はアンデットの蔓延る森でAランク以上の中でも中堅より上の者達が行く場所だ。

たまに初心者が薬草とりに夢中になって大霊森に来てしまう何てこともあるらしい。

まぁ、ほぼ繋がってるといって良いほど近くにあるしな……。

そんな俺も薬草を探している。

骨だったときは一切薬草なんて要らなかったからかどれが薬草なのか分からない。

俺も鑑定はあるのだがモンスターや人、武器に対してのみだから使えないため物に頼ることにしたのだ。

その物と言うのがギルドまでの道を教えてくれたおばさんとこで売っている果物だ。

アポルの実と言うもので食べると自然鑑定オーセンティケーション・ネイチャーの能力─ただし薬草のような低級のものに限る─が少しの間手に入る。

巷では鑑定の能力を得られることから知恵の実とも呼ばれるらしい。

そのお陰でさくさくと薬草を摘み取っていく。


「ふぅ……こんなものかね」


森に入って一時間ほどで20㎏ほどの薬草を摘んだ。

いくつか薬草以外に有用そうなのは取って収納している。

クエストも終わったし帰ろうと立ち上がった時周囲から敵意を感じた。

低級のモンスターでは飛ばせないほどの殺気と言うかプレッシャーを放っていると言うことはシグリドの大霊森からこっちに来たものだろうと判断した。

ズシンズシンと前方あたりから大きな足音を響かせ出てきたそいつは見方によっては黒にも見える深い緑色の鱗を持ち全長は20mは軽く越えてる。

顔は爬虫類のような三角型でこれでもかと言うほど口がでかい。

口には黄ばんだ色をした牙が並んでおり縦に割れた瞳がこちらを品定めするかのように見る。

四肢は少しだけ前足が長いがそれといった特徴はない。

強いて言えば体の大きさに比例するかのように四肢も太く岩や木々は軽く薙いだだけで破壊されるだろうと想像も出来る。

その化け物──大巌竜グランドドラゴン──は咆哮をあげた。


「Gryaaaaaa──────!!」


地面を揺らすほどの衝撃を声に込めて放つ姿は流石『龍/竜』の一種であると言えた。

まぁ、地面を揺らされたところでなにか変わるわけではないのだが……。

体勢を崩すと思っていたのか大巌竜は目の前で普通に立っている俺をじっと見ている。

だが、数秒かそこらで見るのをやめて大巌竜が襲いかかる。

口を大きく開き『龍/竜』の特技であるブレスを放つ。

属性のないただの魔力がさっきまで俺がいた所に直撃する。

大きな爆音と共に木々の折れる音が響く。

直撃した箇所から円を描くように倒れる木々とその真ん中には深さ20㎝程のクレーターができていた。


「おー、無属性は初めて見たけどまぁまぁだな」


避けられた大巌竜は激昂して突撃してくる。

少し遅いが木々を薙ぎ倒すその姿は宛ら突貫してくる戦車か装甲車だ。

そんなものを目の前にしながらも自身の口角が上がっているのが分かる。

向かい合うように剣を構える。


「うぉりゃぁぁッ!!」


気合いを入れるため叫ぶ。


「Gyaraaaaaaaa─────!!」


大巌竜も咆哮をあげながら此方を踏み潰さんと突き進む。

両者がぶつかり合った瞬間大きな音が周囲に響いた。

それは第2ラウンド始まりのゴングになった。



★★★

「あっ、やりすぎた……」

大巌竜との闘いに勝利して開口一番がこれである。

何故かって? ハッハッハッそんなの簡単だ。

目の前にいる胸辺りに穴の空いた死体があるだろう?

それが大巌竜だからさ。

最初の突撃からこうなるまでを説明しよう。

まず、突進してくるあいつに「真っ正面から来るとは良い度胸だなぁッ!!」とか言う感情をもってしまった俺は正面に立って此方に来るまで待った。

突撃してきたあいつを剣の腹で抑えたのだが剣自体が壊れた。

少しムッときた俺はそいつの顎を蹴り上げた。

そうすると体が仰け反り柔そうな腹が見えたためこれ幸いと内部にダメージを与えるための衝撃波をそのどてっ腹にぶちこんだのだが威力の調節を誤り体を貫通、お陰で吹き出した血で体が血塗れになり今に至る。

血塗れになった体はすぐさま浄化魔法をかける。

大巌竜に関しては体が大きいため分解して……っとそう言えば剣やナイフはないのだった。

仕方ないと風魔法で刃を作り四肢や頭部、胴体を同時に切断する。

それと同時に時空魔法で切り落とした肉─もちろん血抜き済み─を回収していく。

ちなみに、今回の大巌竜から得たスキルは


『短気』

『防御強化』

『突進力倍加』

『大食漢(微)』


となっている。

明らかに防御強化以外使えなさそうなので説明はしない。

まぁ、もともと100年は生きてるから色々なもの持ってるし近しいものならたくさんあるしな。

全て回収し終えると予定通りギルドに向かうため踵を返す。

それを見ていた一人の存在に気付かずに……。


ヨズル・カミシロ レベル42


種族 人間ヒューマン


固有能力ユニークスキル

起源捕食オリジンイーター

・念話

・成長加速

種族能力スキル

・不死者

・不死者の王

・剣神 レベル10

・剣術 レベル10

・賢者 レベル10

・魔術 レベル10 etc……








こんにちは七八転です。

結構遅れてしまいました。

すみません。

不定期でやっていると言うことをここに宣言します。

今回は戦闘シーン作りたかったんですがキャラの都合上あっさり倒す方向となりました。

これからは不定期ではありますができるだけ早く出せるよう頑張ります。

次辺りは最後に出た存在が誰なのかと言うところに触れるかも?(笑)

誤字脱字等あれば教えていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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