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第五話 胸の痛み

この章から書く媒体をスマフォからPCに乗り換えました

これにより微妙な表現がズレるかもしれませんが

更新頻度の安定等の為の処置ですのでご了承願います


それでは、すたせら!!を今後ともよろしくお願いします

     月影旅団団長

「魔力反応が全く無い……?」


目の前でセスラさんが俺の顔を見つめたまま驚いたようにつぶやく

心なしかガイルの俺をつかむ力が強い


「セスラ……それは本当なのか?」


「えぇ……信じがたい事だけど」



全く意味がわからないが俺の体に異常があることは分かる

そして、何よりも


これは俺の体なのか……?


ガイルやセスラさんも俺の事を知っていたし、

俺も本当は身に覚えの無い≪リッド≫と言う名前にしっくり来るところがある


あの男...黒羽の男が何かしたのか

一番考えられるのが王道的な転生じゃなく、

『リッドの魂に俺の魂を上書き』した感じか


それなら納得が行く


「リッド……、本当にリッドなの?」


目を伏せ思考を巡らせていると俺の頬に触れながら訪ねてくる

騙すのは、聊か心が痛むが……


「ごめん……、記憶が何にも無いんだ」


____ズキン


自分の頭の中に響くほど、心が痛む

セスラの悲しそうな顔を見ると、辛くなる



「そっか……。」


右手で左腕を抱きながら、セスラが顔を逸らし離れていく


「リッド……平気か?」


優しい声音のまま耳元で囁くガイル

ありがたい、有難いが……いい加減バニースーツを辞めないのか?


「何が平気なのか、何が大丈夫なのかも。全く分からないから……」


二人には悪いけど、記憶喪失で行かせてもらう


一番今の俺の状況で都合が良いから


____ズキン


止まない胸の痛み

この痛みが無くならない様に、

いつか謝ろう

いつか、説明しよう


だから、今だけは


  ごめん

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