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第二話 茫然

鉄骨が俺の体を貫き引き裂いたかと思えば、

いつの間にか真っ白な空間に居た


「……いづっ」


夢なのかと思い頬を抓るが、尋常じゃなく痛い

手加減をせずに抓った部位を涙目になりながらさすっていると


「やっはろー、じゃぱにーずぼーい」


背後から軽い声が聞こえた


此処まで携帯小説でよく見るテンプレである。

つまり、


「お前が神様かあああぁっ!?!?」


声が裏返る

予想以上であった


どうせさっき聞こえた爺ちゃんの声が神様で

ミスかなんかで俺が死んだのだろう

そして、そのお詫びがーって。


俺の視界には


汗だくの白い翼が計八本生やした爺



を四つん這いにさせて深々と触る真っ黒の羽を二対生やした成人男性



完全に予想外だった


爺ちゃんも蝋燭で炙られて苦しそうにしてるし


「おー、ぼーいの考え間違ってねえよ?」


けたけたと笑う男性

真っ白の短い髪に特徴的な左頬に鳥の模様

真っ黒なV系服に身を包んだその人が俺に声をかけた


「すげぇナチュラルに思考読まれた……」


驚き過ぎて自分の反応が既に冷めている

もうどんな事が有っても驚かない気がしてきた


「この蝋燭。一本一本が人の命と同等なんだが、この爺の汗でお前の火が消えたんだよね」


「やっぱりてめぇかあああ!!」


男性の言葉を聞くと自然に絶叫しながら四つん這いの爺の首を全力で蹴り上げる

その際、凡そ人体の出して良い音では無い音を鳴らしたが気にしない


「っ……くそっ……」


無駄に体力を使ってしまった……

頬を伝う汗を拭いながら男性の顔を見て


「ごめんねー、こっちのミスで殺しちゃったー。だから、お詫びに魔法の世界に転生させたげるねー。あ、君には魔法の代わりに特製の武器と有る程度の身体能力あげるねー」


俺の足下が光りながらぺらぺらと喋る男

しかも、転生の話し細かく聞いてない!


「なぁ、ちょっとま「いってらー」あああぁぁぁ__,,」


言葉の途中で足下が


開いた


ここまで来たら転移とかじゃん?

なんで落とし穴なん



そんなバカな事を考えていると意識が遠退く

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