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異世界にとっての異世界

 

 ――――普通の人とは違う、異なる。それは憧れであり、恐怖である。


 男性であれば平均より身長が高いなどというのは身近な憧れだろう。だが高すぎるのはどうであろうか。

 女性であれば平均よりほんの少し体重が軽いというのは身近な憧れだろう。だが痩せ過ぎなのはどうであろうか。


 ――――何事も過ぎれば自他を問わずに振るわれる暴力と化す。


 昔、頭脳明晰なある人間は己が生きる世界をより豊かに、安全にとの願いを込めたある発明をした。だが、それは正反対の成果をも世界にもたらしたらしいと聞いた……、という壮大すぎる話は別に良いだろう。


 これもまた例として過ぎるモノ故に。


 そう、身近なモノでいくとしようか。そう、正しい事を言う人間が居たとしよう。それは正論であり、正解であり、正義でもある言葉だ。

 だが、それを他のモノが求めても居ないのに言うのは暴論であり、間違いであり、悪なのだ。


 そう。ある一点のみにおいては、狭い範囲では限りなく正しく、優しく、偉大で、聖なる行いであったとしても、それ以外の全てに置いてはそうでは無い事など侭あるのだから。



 ――――そう、俺は異世界から現れたという勇者様の言葉を聞いて思うんだ。



 「だから、せめてアルコール……。つまり殺菌とか消毒とかすればですねっ!」


 なんだよアルコール消毒って、なんで酒を傷口にぶっかけると死ぬはずの人間が生き残れるかもしれないとか言ってるんだ?

 蒸留だかなんだか、それを作る方法を言ってたけど言っているのはその製法の名前であって製法そのものじゃないし。つ・く・り・か・た!そこが重要なんだよ、そこが。


 「剣を振る時は半身。つまり相手の攻撃が当たる面積を少なくすれば……ってアニメで言ってたような」


 あんた、本当に戦う時そんな事してないじゃないか。ありえない程の魔力でぶっ放した最上位魔法でモンスターをぼっこぼこにしてるじゃないか。っていうかモンスター相手に面積とか関係ないし、そもそも一撃で倒せないって事は包囲されちゃうから、逃げの一手だし。それ以前にまず1人でモンスターと戦うとか自殺行為以外のナニモノでもねぇし。というか言ってた『ような』?


 「えっと、えっと。……えっとね?」


 はぁ、本当に、はぁ。


 ◇◇◇


 これは、異世界に呼ばれてしまった何処にでも居る女子高生な「勇者様」と、異界の知識を自らの世界のために理解しようと奔走した貴族様な「英雄」の物語である。


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