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side ユキ
この人顔を見せたくないのかな。変なグローブのスイッチ押してと懇願するからてっきりマスクを取ってくれると思っていたので期待が少し外れた。
それにこの人おもしろいししね・・・なんだろうもっと話してみたい。こんな気持ちユキにとって初めてだった。
ユキはこの気持ちに少し戸惑ったが、こんな気持ちになったのだから仕方ない。
ここは私がグイグイ押していかないと。変な使命感に燃えるユキだった。
side トウヤ
な、何なんだと一言添えよう。目の前には、もじもじしながら顔を上げたり、下げたりする女子高校生がいます。そして、視線の先には俺の顔の前にあるマスクに注目しているのであろう。
“俺だってマスクとって顔を見せたいよおおおおおおおおおおおおお。 だけど、俺の髪はアルビノという病気により白みたいな銀色をしている。もしかしたら、気味悪がられるかも・・・”見た目目の前の女子高校生は、ぱっと見
人と外見が違うだけで差別するような人間に見えない。だが、もしかしたと思うと心がきゅーっと痛む。
そんな複雑な気持ちを抱えていると。
「あのー、私 秋月由紀といいます。早乙女学園 生徒会副会長 二年生です。
さっきは、助けて頂きありがとうございます。」そう言って、腰を深く折り曲げてきました。
どうする俺、どうする俺。
しかし改めて見るとホントかわいいな“The 大和撫子”て感じ。
細筆でサッとかいたような柳眉、マイペースな印象を周囲にもたせる垂れ目
高い鼻梁、薄い唇、目元にある泣きボクロがチャームポイントだろ。
『髪型は「マスターが彼女にしてもらいたい髪型 第一位 サイドテール」
B,W,Hどの部位にでも触りたい本能を刺激するグラマースな体。上から87、56、73あると思わせる。
クソっ自分の右手を左手で押さえるのに必死なのだが・・・
マスターの中のアクマが煩悩を刺激する。
一人はグへへ、肩の代償は高くつくぜ、
もう一人は 謝礼金としてもらっておこうか。』
遂に抑えきれなくなった、俺は、手を伸ばし・・・
「ストーーーープ。///途中からお前の主観が入っているよな」
『・・・はて? 私はマスターの中の心理描写を生々しくかつ正確に表現したはずなんですけど。』