表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヘタレな俺に押し付るな!  作者: 冷やパイン
6/8

やっとアイの説明が終わった。

長々と説明する人口知能にツッコミをいれたかったが、タイミングが掴めなかった。


大きく息を吸い叫ぶ。

「イタくて、イタくて仕方ないんだけど。(心も)傍観者決め込んでなくてよ、110番するとか、救急車を呼ぶとかやれよ(泣)」


『……‥』

『マスターついさっき言語システムに侵入されました。どんなプログラムを使っているのか、解析できません。とりあえず忙しいので声を掛けないで下さい。』


「んな!? 逃げるつもりか、助けろ、頼む、ホントお願いしまぁぁあす。」

“あれ、通信ぶちった?”

ユキ side

マスクの人が「イタくてイタくて仕方ないんだけど。110番するとか、救急車呼ぶとかやれよ。」と私の方見ないで言っている。

“そ、そうよね。その通りよ。携帯取られたけど人を呼びに行くのはできるものね。”今更ユキは自分がやるべきことを思い出した。 そして、ユキが人を呼びに行こうと駆け出した時、マスクの人が「逃げるつもりか、助けろ、頼む、ホントお願いしまぁぁあす。」と悲痛な叫び声をあげた。 ユキははっと驚く。

助けてくれた命の恩人にお礼の一言も言ってない自分にとても腹がたった。

恩知らずな自分に嫌気がさし、涙が溢れてきた。

一刻も早くマスクの人にお礼を言い、助けを呼ばなくてはいけない。すぐさまその人の元に走っていく。


side out

「すみませんでした。助けて頂いたのに警察の方や救急車呼ぶのは忘れてしまって、本当にすみませんでした。」そう言って深々と頭を下げる女の子。

“あれ、俺の声聞いてた?!”あんな弱音を聞かれたら誰だって、顔を赤くするだろうし、現実から目をそらしたくなるだろう。

 俺は男だ。その前にヘタレだ。俺がとった行動は、女の子同様に頭を深々と下げおじぎしてしまった。


“何やってんだ俺!!”穴があるなら喜んで入って行くよ。

アイなら何ていうだろうか多分『自分の事より相手の事を考えてください。』とか言ってくれるだろう。

だから、俺はいかした言葉を飛ばしてやるぜと意気込んでこう言ってやった。

「怪我とかないですか?」

“どこがイカした言葉なんだよ。しかもお辞儀しながらいう俺www”自分の腰の低さに涙が出てきた。


顔を上げるのは、女の子方がはやかった。「あの〜、今救急車を呼ぶので」優しい声色でいたわってくれてる。嬉しくて涙が出て来そうだ。


ここは、男として女の子に心配させては、いけない。


「だ、大丈夫ですよ。ほらこの通り肩だってちゃんと回るし(空元気)あははは。それより…このグローブのボタンを押して下さぁぁい。」


“いつも音声起動にしているからな。アイがいないと電源OFFに出来ないからな。”


「このボタンですね。」

「うん、そうそう。」

反発しないから〈ツンツンモード〉が消えたらしい。そして、無事電源が消えた。


さて、直ぐにグローブを外しマスクを取りますか。


なんだろう。目の前の女の子が‘私気になります。’っていうどこかのヒロインのように目を大きく見開いて、興味津々といった顔で見てくる。

これから、面白くなるんだから(`_´)キリッ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ