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ヘタレな俺に押し付るな!  作者: 冷やパイン
4/8

トウヤside

あれ、怖がらてない。むしろなんだろ…“誰かツッコメよ”

男三人と女の子一人呆然と立ち尽くしている。

素早く俺は女の子に“早く行け”と目くばせした。


女の子はすぐに理解して、一礼をして逃げ出した。“よし、俺の任務半分コンプリート”


『いい感じです。マスター。あとは女の子が十分な距離をとるまで時間稼ぎです。』


「わかってる。オマエもスルーするのか。」

『………………』

男三人達は、女の子が消えてしまったのに気づいたがもう遅い。そしてチッと短く舌打ちし、俺に向き合った。


男1「てめぇ、ぶっ殺すそ゛。せっかくいい感じだったのによ。」苛立ち気味に言う。残る二人も同じような顔している。

“落ち着け俺。打ち合わせ通りに動けば大丈夫。”ふぅ〜と息を大きく吸う。

おもむろに、バックからグローブを二個取り出して手に装着。


ユキside

現れた時、思わず呆然と見てしまった。だって、こんな路地裏まで助けが来るとは、思ってもみなかった。

そして、すぐマスクの上から何故かメガネを掛けている救世主?の思っていることが分かったから今走っている。

普通に考えれば、誰か助けてくれる人を呼びにいくのがセオリーだ。

少女の頭には、そんな考えがなかった。


「大丈夫かな…あの人。」

マスクの人が男たちにフルボッコされてないかが心配なのだ。

少女の足は、逃げるのではなく逃げ出したあの現場へと足を動かした。

トウヤsied


トウヤは男三人に囲まれてしまい逃げ出せない。

男たちの中には、どこから持って来たのか鉄パイプを持った奴もいる。


鉄パイプを持った男が突っ込んできた。トウヤは短く「見切り」と言った。


そうすることにより…


伊達メガネに人口知能アイから敵の攻撃予想ポイント、時間、威力を瞬時に計算しレンズにそのデータを映し出す。


「左上からの振り下ろし、俺の頭に当たるまで一秒半、鉄パイプの重さから考えて頭蓋骨損傷じゃすまなそうた゛。」


他人言のように言っているが、これは超高度テクなのだ。


このテクは、見えてなくても大丈夫。

後ろの男がラリアットするのだってわかる。


男2の後ろからラリアットが何故くるとわかるか?

アイは、人の呼吸、気流の乱れ、立ち位置、身体の重心、などの細かいデータから導き出したのだ。

さすが世界最高の人口知能。


タイミングを合わせ俺は身を屈めると頭上を腕が通過する。そして、計算されたようにそこに鉄パイプが振り下ろされる。


鉄と骨の鈍い音がする。男2が地面をのた打ち回って何か言っている。

全て他人言のように思えてきた。


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