大学生活を考える
作家は経験したことがないものは書けないといわれることがある。確かに筆者は自分の経験を元に作品を書くことも多いが、経験がないとまったく書けないなんてことはない。
そうは思うものの、正しく知らない物事を正しく書くことはできない。そこで、知らない物事について知らないまま書こうとするとどうなるのか考えてみたい。
知らないから書けないと筆者が思っている物事の筆頭として「大学生活」がある。筆者は高卒なので、大学という物の実際を知らない。大学生が主人公の作品なんて書けないと思っている。
前置きが長くなった気がするが、この作品は、大学生活を知らない筆者が大学生活を想像で書いてみようという主旨。知らない人間はここまで知らないのか、と笑ってもらえれば幸い。
さて、大学生活を始めるには、まずなにがあるか。大学生になるタイミングで実家を出る、という人間も多いだろう。それはわかる。
初めての賃貸。不安でいっぱいになる。家賃の相場なんてわからない。親や親戚などに頼ることができればいいかもしれない。そこに関しては親か兄姉に助言を賜り進めることにしよう。
住むところが決まって、引っ越しをする。その辺りは省略してもいいだろう。
大学生活がなにから始まるのか。まず入学式だろうと思うが、筆者の中途半端な知識によれば、入学式の前後にオリエンテーションなるものがあるかもしれないらしい。オリエンテーションという単語は高卒でも知っている。
そういえば、そもそもの問題として、入学式やオリエンテーションに服装の指定はあるのか、そこからわからない。筆者のなんとなくのイメージとしてはスーツを着用するような気がするが、今どきスーツ指定というのは古い価値観なのだろう。ある程度かっちりとする必要はあるかもしれないが、カジュアルな服装がいいか。
さて、入学式に関しては高校までとそこまで変わらないだろうと推測する。大学のオリエンテーションとはなんなんだ。調べれば出てくるかもしれないがこれはあくまでイメージで書く話。
まず簡単な自己紹介をする。そこからなにをするのかは、大学によって様々なことが考えられているかもしれない。難しくはないコミュニケーションを取るゲームのようなものだろう。なんだか「かもしれない」と「だろう」ばかりの文章になっているような気がするが……。オリエンテーションについてはこんなものか。
まだ大学での勉学が始まってすらいない。勉学を始めるには、まず履修登録というものがあるはず。高卒でも聞いたことはある。履修登録をしないと単位が貰えないらしい。そもそも単位ってなんなんだ。そこからわかっていない。
大学には、小中高のような決まった時間割というのはないらしいのは知っている。自分が受けたい授業を選ぶらしい。……そもそも「授業」とは言わないのか? なんて呼ぶのが正しいのかわからないが、恐らく「講義」だと考えて講義と呼ぼう。
自分が取りたい単位に合わせて、その単位が取れる講義を選んで、自分だけの時間割を組み立てる。履修登録とは恐らくそんなものだろう。
……そもそも単位ってなんなんだ? 単位がないと卒業ができないらしい。
大学での勉学に必要な持ち物も考えてみよう。パソコンがないといけないらしいと聞いたことがある。パソコンがないといけない……?
大学ではレポートというのを書く必要があるらしい。レポートってなんだ? 筆者が知っているレポートと言えばイベントのレポートだが、それとは違うだろう。小論文や卒業論文などの単語は聞いたことがある。よくわからないがとにかく文章を書いて提出する必要があるようだ。スマートフォンではダメなんだろうとはわかる。
講義を受ける時に常にパソコンを机に置くのか? そんなことはないだろう……。そんなことがあるのか?
パソコンはどのタイミングでどう使うんだ。もしかしたら大学で常に携帯はせず自宅でだけ使うのか?
講義を受ける際にはなにが必要なんだ。ノートは必要なのか。ルーズリーフというのを使うのか?
いよいよ知らないことだらけになってきた。
大学にはサークルがある。それは知っている。中高の部活と同じものだと思っていたが、どうやらサークルとは別に「部活」が大学には存在するらしい。恐らくだが大会があって真剣に大会に向けて励むものが部活で、大会のようなものはなく趣味の延長のように活動するのがサークル。
サークルに入るのか部活に入るのか、そこでかなり生活が変わるかもしれない。そもそもそういうものに所属しない選択肢もあるのか……?
大学生にもなればアルバイトをする必要はあるだろう。高校生でもアルバイトはできるが、筆者は高校時代にアルバイトをした経験がない。
まあその辺りは省略していいと判断する。
大学を知らない筆者がイメージする大学生活、こんなものだろうか。大学ってなにをするところなんだ……? 単位とは一体なんなんだ。
改めて筆者は大学について知らないことが多いなと痛感した。大学について知るためには、今からでも大学に入学してみるしかないか? 大学に入学するのに年齢制限はないとは思うが、様々な困難がある。
そこまでして大学生がメインの作品を書きたいわけでもないが、大学生というものを経験してみたかったという気持ちはある。絶対に不可能ということもないが……。
今は今できることをするしかないのかもしれない。そんなところで、終わりにしよう。
〈了〉
実際どこまで合っているのかなにもかも間違っているのか、わからない。




