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私はせせらぎ

作者: 山葡萄

人の心を水にたとえよう


海が人の全てなら


大河はなんというものだろうか


巨大な水をたたえた湖


お前はなんという人の心だろうか


そしてその大河から分かれる支流も


湖からあふれ出す川も


きっとすばらしい人の心なんだろう


多くの人の心にありたいと思って


大河になろうと大きな水を集めていく人も


多くの人に心をあたえて湖のように静かにたたずむ人も


とても美しい


人の心は複雑でとても分かりがたいものだ


一つ一つ違うのに


集まると大きな形となってあふれだす


大河から分かれて流れる支流も


泉のように穏やかなに揺れる水面も


きっとすばらしい人の心なんだろう


誰かの心から分かたれて離れ行く支流は


川面から遠い乾いた土を潤して


泉は静かに地面から湧いて


水に飢えた人の渇きをいやす


なんて優しいのだろう


水のしずくの一つ一つ


どれもが人の心として


世のすべてに満ちている


私はせせらぎ


川の小さな流れ


流れる音は静かで目立たず


大河ほど力強くはない


湖ほど大きくもない


枯れ葉を流すことはできても


一つ大きな岩があれば


それで私の流れは止まる


ささやかな水の集まり


大したことはできない


それでも何か形あるものとして


今ここにいられることが


とても嬉しい


私はせせらぎ


支流をさかのぼり


大河にさかのぼり


湖や泉のように


私の周りにある渇きを潤して


いつか海と一つになる日を夢見て


今日も小さな流れに沿って


ただただ生きている


私はせせらぎ


いつか自分が終わる日まで


果てを目指して流れ続ける





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