【一章完結】 荷物持ちと毒舌魔剣 ~英雄が穢れるという理由で殺されかけたが、スキル【軽量化】と誰も持ち上げられなかった『最硬の魔剣』で無双します~
「シドロ。君には今日、ここでパーティーから抜けてもらう」―――A級冒険者パーティーで荷物持ちをやっていたシドロは、【軽量化】という手に持ったモノの重さを軽くさせる能力を持っていた。しかし、それはあまりにも地味であり、周りにはあまり評価されずにいたのだが、一方で魔王を倒した伝説の勇者パーティーの一人、『白光』パーシルには目をかけられていた。だが、パーティーリーダーであるナザンはそのことが気に食わず、ダンジョン内にある『奈落の大穴』にシドロを突き落としてしまう。
突き落とされながらも、何故か生きていたシドロは、ナザンに仕返しをするという意思を持ちながら、地上へ帰ることを誓う。そんな中、彼はとてつもなく重い一本の魔剣を見つけた。
と同時に襲い掛かってくる巨大な魔獣。
絶体絶命と思われたが、しかしなぜかシドロはいともたやすく魔獣を撃破してしまう。
わけがわからず呆然としていた彼に答えを教えてくれたのは、先ほど見つけた魔剣・フール。
『貴方のスキル【軽量化】は手に触れていなくても発動できる。そして、周りのものを羽毛のように軽くさせられる。物理的攻撃において、これほど脅威なものはないでしょう』
フールの助言によって、シドロは【軽量化】の戦闘における使い方を学んでいく。
彼女、物理的攻撃、魔術的攻撃でも破壊されない、まさに、折れず、曲がらず、壊れずといった『最硬の魔剣』であった。
問題があるとすれば、ただ一つ。
「人間の姿の時、体重はどれくらいか、ですか? 女性に体重を聞くとは、やはりマスターはゲスですね」
「そこまで言う!?」
「人間の姿でも戦えるか、ですか? 女性に戦わせて自分は後ろで応援するだけとは。やはりマスターはクズですね」
「誰もそんなこと言ってないよね!?」
「あの扉が上へと繋がっている? 早計ですよ、マスター。あの扉が上に繋がってるとは限りません。そんなだから、マスターは背丈が小さく、頭も悪く、年齢=彼女いない歴なのですよ」
「流石にそこまで言われるような要素皆無だったと思うんだが!?」
想像以上の毒舌に、シドロは毎日のようにツッコミを入れていくのであった。
一方、シドロがいなくなったパーティーは、その翌日からある異変が起き始めて……。
これは、一人の荷物持ちと毒舌魔剣が、己の価値を世界に知らしめる物語である。
突き落とされながらも、何故か生きていたシドロは、ナザンに仕返しをするという意思を持ちながら、地上へ帰ることを誓う。そんな中、彼はとてつもなく重い一本の魔剣を見つけた。
と同時に襲い掛かってくる巨大な魔獣。
絶体絶命と思われたが、しかしなぜかシドロはいともたやすく魔獣を撃破してしまう。
わけがわからず呆然としていた彼に答えを教えてくれたのは、先ほど見つけた魔剣・フール。
『貴方のスキル【軽量化】は手に触れていなくても発動できる。そして、周りのものを羽毛のように軽くさせられる。物理的攻撃において、これほど脅威なものはないでしょう』
フールの助言によって、シドロは【軽量化】の戦闘における使い方を学んでいく。
彼女、物理的攻撃、魔術的攻撃でも破壊されない、まさに、折れず、曲がらず、壊れずといった『最硬の魔剣』であった。
問題があるとすれば、ただ一つ。
「人間の姿の時、体重はどれくらいか、ですか? 女性に体重を聞くとは、やはりマスターはゲスですね」
「そこまで言う!?」
「人間の姿でも戦えるか、ですか? 女性に戦わせて自分は後ろで応援するだけとは。やはりマスターはクズですね」
「誰もそんなこと言ってないよね!?」
「あの扉が上へと繋がっている? 早計ですよ、マスター。あの扉が上に繋がってるとは限りません。そんなだから、マスターは背丈が小さく、頭も悪く、年齢=彼女いない歴なのですよ」
「流石にそこまで言われるような要素皆無だったと思うんだが!?」
想像以上の毒舌に、シドロは毎日のようにツッコミを入れていくのであった。
一方、シドロがいなくなったパーティーは、その翌日からある異変が起き始めて……。
これは、一人の荷物持ちと毒舌魔剣が、己の価値を世界に知らしめる物語である。
一章
一話 追放? いいえ、これは立派な殺人です
2021/09/14 20:15
(改)
二話 崖の下って結構色んなもの落ちてるよね
2021/09/14 21:48
(改)
三話 土壇場での逆転はよくあること
2021/09/15 00:01
(改)
四話 剣が人間になることは驚くことではない……わけがない
2021/09/15 08:05
(改)
五話 一難去ってまた一難は常識だよね?(違います
2021/09/15 20:10
(改)
六話 無双ができたら調子に乗るのは仕方ないことだと思うんです
2021/09/16 08:09
(改)
七話 料理が上手い男は告白される可能性が大……であると信じたい
2021/09/16 12:03
八話 一方その頃①
2021/09/16 20:12
(改)
九話 仕返しの具体性は重要である
2021/09/17 08:11
十話 女性に体重を聞くのは自殺行為である
2021/09/17 12:11
十一話 大事なことは先に言っておくべき(いやマジで
2021/09/17 20:05
(改)
十二話 寝る前って色々と考えちゃうことあるよね
2021/09/18 08:10
(改)
十三話 人が夢を目指す理由はそれぞれである
2021/09/18 12:12
十四話 一方その頃② 異変
2021/09/19 09:38
十五話 話を聞かない奴ってタチ悪いよね
2021/09/19 17:04
(改)
十六話 幽霊って物理攻撃効かないの、ズルいよね
2021/09/19 22:35
(改)
十七話 幽霊でも痛いものは痛いらしい
2021/09/20 08:17
(改)
十八話 目に包帯してる奴って大体強そうだよね
2021/09/20 12:21
(改)
十九話 条件をのめって言われたら、即答するのは悪手である
2021/09/20 23:21
二十話 幽体離脱してて体がなくなってたら怖いよね
2021/09/21 08:09
(改)
二十一話 ドラゴンは、いつの時代も最強なのである
2021/09/21 12:13
(改)
二十二話 一方その頃③ 今更
2021/09/21 23:56
二十三話 今更だけど、剣の達人とかって人間やめてるよね
2021/09/22 08:11
(改)
二十四話 人には隠し事の一つや二つ、あるものである
2021/09/22 23:05
(改)
二十五話 どんな生き物も卵を産んだら、結構疲れてるもんだよね
2021/09/23 08:11
(改)
二十六話 相手を見た目で判断してると、痛い目をみる
2021/09/23 22:53
(改)
二十七話 世の中には、自分の十八番が通用しない相手もいる
2021/09/24 08:09
二十八話 やっぱり必殺技の一つや二つ、覚えておきたいよね
2021/09/24 21:14
二十九話 必殺技の名前を考えるのって案外難しいよね
2021/09/25 08:12
三十話 一方その頃④ 焦燥
2021/09/25 20:13
(改)
三十一話 隠された真実っていうものは、大抵ロクなものじゃない
2021/09/26 15:12
三十二話 どこの世界でも迫害は胸糞が悪い
2021/09/26 21:03
三十三話 救いのない話があるのもまた世の常
2021/09/27 08:09
(改)
三十四話 納得はできなくとも、理解できることはある
2021/09/27 23:37
三十五話 一方その頃⑤ 博打
2021/09/28 08:05
(改)
三十六話 別れの時に騒がしい連中っているよね
2021/09/28 20:10
三十七話 人間、自分の実力以上のことをするとロクな目に合わない
2021/09/29 08:06
(改)
三十八話 一方その頃⑥ 崩落
2021/09/29 23:52
(改)
三十九話 一方その頃⑦ 再会
2021/09/30 08:13
四十話 事情があっても納得できないことってあるよね
2021/09/30 22:15
(改)
四十一話 実は女だった、という展開はテンプレである
2021/10/01 08:04
(改)
四十二話 本当のこと言われるとキレる人っているよね
2021/10/02 08:35
(改)
四十三話 逆上した奴ほど、手に負えないものはない
2021/10/02 20:12
四十四話 ノリと勢いだけで乗り越えられないこともある
2021/10/03 10:33
四十五話 やっぱりとどめの一撃は右ストレートである
2021/10/03 17:22
四十六話 最後の最後まで悪あがきをする奴はどこにでもいる
2021/10/03 23:59
四十七話 時には思いのたけをぶつけうことも必要である
2021/10/04 08:19
四十八話 意外なところで繋がることってあるよね
2021/10/04 23:55
四十九話 他人の不幸を嗤う者にロクな奴はいない
2021/10/05 08:18
五十話 嵐は唐突に去っていくもの
2021/10/05 23:57
(改)
五十一話 目的が同じなら手を組むのは当然の結果
2021/10/06 08:11
(改)
五十二話 一方その頃⑧ 師弟
2021/10/07 08:09
二章
一話 天は二物を与えることもあるらしい
2021/10/08 08:10
(改)
二話 秘密の会合は身近なところでやった方がバレない
2021/10/09 22:04
三話 嫌な時にほど嫌な知らせがくるもの
2021/10/10 22:07
四話 やばい時でもチャンスはあるもの
2021/10/11 23:44
五話 魔王退治の前に『試練』ってよくあるよね
2021/10/12 23:53
六話 話し合いの時、重要なことを言わない人っているよね
2021/10/13 23:52
七話 あくまで、とか言われると逆に気になる
2021/10/15 19:05
八話 危険な場所に行くと言えば、誰だって怒るもの
2021/10/16 23:55
九話 振り向いたら変なことになってると怖いよね
2021/10/17 23:57
十話 暗くて狭い場所にずっといると気が狂うらしい
2021/10/18 23:57
十一話 知らない老人が出てきたら誰だって警戒するよね
2021/10/19 23:56
(改)
十二話 新事実というのは怒涛の如く出てくるもの
2021/10/20 23:57
十三話 突拍子もないこと言われると、眉をひそめるよね
2021/10/21 23:57
十四話 よそ者が嫌われるのはよくあること
2021/10/22 23:57
十五話 悪人は、悪人と呼ばれる理由があるもの
2021/10/23 23:56
十六話 自分のケツは自分でふくもの
2021/10/24 23:59
(改)
十七話 旅先のことは、しっかり調べるべし
2021/10/25 23:59
(改)
十八話 聖人と狂人は紙一重
2021/10/26 23:58
十九話 善行が、時に逆の結果を引き起こすこともある。
2021/10/27 23:58
二十話 後処理はしっかりしないと後悔するもの
2021/10/28 23:58
(改)
二十一話 最悪の展開は繰り返されるもの
2021/10/29 23:59
(改)
二十二話 話しすぎると最初の質問を忘れちゃうよね
2021/10/30 23:59
(改)
二十三話 脳筋って基本的に力で解決しようとするよね
2021/10/31 22:48
二十四話 ダンジョンの最下層には、必ず何かあるもの
2021/11/01 23:59
(改)
二十五話 一方その頃⑨ 抜剣
2021/11/03 00:04
二十六話 一分が一日になったりしたら、便利だよね
2021/11/03 23:57
二十七話 改めて欠点を言われるとちょっとへこむよね
2021/11/05 08:09
二十八話 心の問題は本人が気づいてないこともある
2021/11/06 00:21
二十九話 荒療治はいつだって危険と隣り合わせである
2021/11/07 23:55
三十話 他人に自分の心の中を知られるのは、恥ずかしいもの
2021/11/10 00:00
(改)
三十一話 痛みの記憶①
2021/11/11 13:37
三十二話 痛みの記憶②
2021/11/13 23:55
三十三話 痛みの記憶③
2021/11/14 23:57
三十四話 痛みの記憶④
2021/11/16 07:08
三十五話 一時停止
2021/11/18 07:27