エロ神様の休日
エロ神様、土日は働きません。
あ、ウソです。素敵画像を探す仕事をしています。
「余を満足させる画像を持ってきた者には褒美をやろう」
エロ神様は求めました。
「エロ神様! こちらをどうぞ!」
農民が田んぼで水着のグラビア画像を差し出しました。スーツで田植えをする政治家のアレです。
「うーん、20点!」
エロ神様はお気に召さなかったようです。きっと牛舎小屋でのグラビアならいけたかもしれません。
「乳が足らん」
場所は関係ありませんでした。失礼。
「エロ神様! こちらをお使い下さい!」
町長が廃虚で際どい水着のグラビア画像を差し出しました。ちょっといけない香りがして背徳感が云々かんぬんのアレです。
「うーん……45点!」
エロ神様はお気に召さなかったようです。きっとキレイ系だったのがいけなかったのでしょう。
「乳が足らん」
顔は関係ありませんでした。失礼。
「エロ神様! こんな物は如何でしょうか!?」
市長が、夏場の縁側に座る、軽くはだけた着物姿のグラビア画像を差し出しました。清楚系が売りの子がやるあざといアレです。
「うーん……70、いや、65点!」
エロ神様はお気に召さなかったようです。着物よりも水着の方が好きだったのでしょう。
「乳が足らん」
服装は関係ありませんでした。失礼。
「エロ神様! 素晴らしい物が御座います!」
道化師が、寝起きでヨダレを垂らしながら肩の部分がズレて、寝グセも酷いTシャツ姿のホルスタイン級グラビア画像を差し出しました。
「うむ! 余は満足じゃ! 100点!」
エロ神様は満足して天界へと帰りました。
次の日…………
「ところで、昨日の画像は誰ぞい? 検索しても探し出せなかったぞい?」
道化師は答えました。
「あなたの母親です」
エロ神様はその日、出家して坊さんになりました。
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