無題
愛すると
恋するは
違う
愛は長く
恋は短い
失恋は あきらめ
愛は 亡くなることが無い
ずっと生きている
こんな風に
思えるようになるまで
もう何年生きただろ?
何かのタイミングだったのかもしれない
何かの間違いだったのかもしれない
けれど
大好きだった
けれど
大好きだった
毎晩のように
夢にみた
毎晩のように
ひとり
君を想い続けた
日が暮れるまで
君を想い続けた
夜の高速 飛ばした
身が
溶けるまで
泣いた
叫んだ
もどらない
なぜ?
時は戻せない
時は戻らない
僕を置き去りにして
君は はるか彼方
いや
君も
悩んでいたんだ
僕という人への
『愛』の切断の方法を
愛するということ
生きるということ
僕は熱が出て
君は鬱病になった
会えなかったし
会わなかった
たぶん時計が巻き戻っても
あの時に帰っても
結果は同じだったと思う
どれだけ繰り返しても
どれだけ繰り返しても
結果は同じだったと思う
時は巻き戻らない
成長した今の僕なら
あの時の君を
救えただろうか?
君はひとり
眠りから覚め
歩き出した
君の生きる道を
歩き出した
僕の時計は
止まったままだ
だけど
君のように
歩き出さないといけない
僕も
君のように
ただ
交わることの無い
この無限の空の下を
はかなく
永遠に
歩き出さないといけない
どうか その愛を
どうか その愛を
違う誰かに
もうひとりの私に 向けて
どうか
幸せに なってください
もうひとりの 私へ
永遠に