悪霊ノロシ(2)
ゼロ、仕事中
ゼロ「はー、疲れたなー」
先輩「おい新入り! サボんじゃねーよ!」
ゼロ「せんぱーい、次の事故物件、多分なんもないですよー」
ゼロは幽霊討伐の仕事をしていた。
まあ実際討伐をできるのはゼロのみで、いつもは依頼があったところで幽霊だけ確認し、悪霊でなければそれで終わり。
ゼロはこの力をいかすためにこの仕事をしたが、実際幽霊はそんなに害がなく、悪霊なんて全然いなかった。
ゼロ「...!」
ーーーーー
ベスト「まずい、地震が強くなってる!」
アリア「く、来るわよ!」
バゴォンッ!
地下室の扉が何者かによって破られる
アリア「やっぱり! 教えの書はこの部屋にあるわ!」
ジュリム「ど、どこ? どこにあるの?」
アリア「そんなのあとよ! あいつはノロシ! 悪霊よ!」
ベスト「くっ、煙が、あついっ!」
ジュリム「ベスト、神人って幽霊を倒せないの!?」
ベスト「多分無理だ! ゼロが言ってた!」
アリア「ま、まずい! 押されてる...! 無理かもしれない!」
ベスト「も、もうそんなピンチなのか? なんか俺らにできることはないか!」
アリア「あるわけないでしょ! あんた達には見えてないんだから!」
ジュリム「見えてるわよ! その煙の塊みたいなバケモンでしょ!」
アリア「...! あなた達、見えるの! でも見えるからって力にはならないの...」
ベスト「くそっ、携帯置いてきた...」
ジュリム「こんな時に携帯いじってなにすんのよ!」
ベスト「友達を呼ぶんだ! 友達に、強いやつがいんだよ!」
アリア「この大陸に陰陽師は私だけよ! 他はみんな滅んだんだから!」
ベスト「お前..本名フィルム・アリアか?」
アリア「...!」
ベスト「やっぱり! もう一人、フィルム家の生き残りがいるんだよ!」
アリア「嘘よ! だとしても、今更遅いわ! ノロシが強力すぎる」
ベスト「クソっ、煙が邪魔で、地下室からさえ出れない!」
ジュリム「煙を吸っちゃダメよ!」
アリアの額から汗が垂れる。
アリア「もう無理...。でも、一つだけ勝てるチャンスがある方法があるのよ...」
ジュリム「な、なに?」
アリア「私の命を犠牲にするの、そしたら私のエネルギーで...」
ベスト「ダメだ! 人は死んじゃいけない!」
アリア「あんた! 何もしてないのに!」
ベスト「うっ....。 確かにそうだけど!」
アリア「そうしないと3人が死ぬのよ! いいの?」
ベスト「嫌だ! 勝って! お願い!」
アリア「無理だっつってんでショオオオオオオオ!!!」
アリアの怒りのパワーが、ノロシに直撃する
ジュリム「お、おお! ノロシが弱くなったわよ!」
ベスト「いまだ! トドメ!」
アリア「分かってるわよ! 『零封気塊・大』!!!」




