悪霊ノロシ
いつの間にかまわりに薄暗い煙が漂っていた。
地震は揺れを増し、照明の1部は落下していた。
ベスト「はあ...はあ...。 この地震と煙はなんなんだよ!」
アリア「こんなの初めてだわ...。悪霊は害を与えると言っても、精々1人の人にアザを作れるくらいなのに...」
ベスト「悪霊ってそんなに弱いのか...」
アリア「ええ...普通はね。口内炎も悪霊のせいよ」
ベスト「しょぼい...」
ジュリム「ね、ねえ! 地下室にいって何をするの!」
アリア「きっと悪霊の目的はアルマテイアの教えの書よ!」
ベスト(アルマテイア...)
ジュリム「な、なんでそれを霊が狙いのよ!」
アリア「神の書物や、聖なる力を手にしたがるのよ、幽霊は。まあ基本的に触れないから諦めるんだけど...」
ジュリム「つ、着いたわよ、地下室に」
ジュリムが言い終わらぬうちに、低い唸りのような声が聞こえた
その音はこの世のものとは思えないほど低く、轟音であった。
ベスト「う、うわっ! すげぇ音だ!」
ーーーーー
一方、カジナ達は...
カジナ「うわーー、暇だなぁ」
ココミ「仕方ないでしょ、黒虎達はチャンヌに行って、ベスト、ケイン、メインは学校。ゼロはなんか仕事しているっぽいし...」
カジナ「サンクは? どこ行ったの?」
ココミ「さあ? きっとあそこよ、クライアントαのとこ。」
カジナ「あー、そっかぁ...。ゼロはなにやってるんだ?」
ココミ「うーん、幽霊関係のことしてるって言ってたけど...」
カジナ「幽霊関係ねぇ...。でも陰陽師って一人しかいないんだろ? 幽霊のことわかるやついないから意味ないんじゃね?」
ココミ「いや、かすかに見える人とか、普通に見える人とかはいるみたいよ。ただ、幽霊をやっつけることはできないっぽいけど
」
カジナ「へー、そうなのかー、暇だなー」




