姫君臨!?(2)
アリア「まあ。よろしくですわ」
彼女はそう言い、席に着いた。
ベスト(よろしくですわ...?)
言葉に少しの違和感はあったが、あまり気にしなかった。
ホームルームが終わると、ジュリムが話しかけてきた。
ジュリム「ね、ねえベスト。 少し話があるんだけど...」
ベスト「? なんだ?」
ジュリム「あの女、不思議な気を纏ってるわ...」
ベスト「不思議な気? どういうことだ?」
ジュリム「神通力は持っていないっぽいけど、なんか変な感じがするの...」
ベスト「でも神人ではないんだろ? じゃあなんなんだ?」
ジュリム「分からない。 ただ、只者ではないわ...」
ベスト「そ、そうか...」
ベストとジュリムが話していると、エイトが来た
エイト「なあベスト! さっききたお嬢様についてどう思う?」
ベスト「どう思うって...。まあ、金持ちなんだなーって」
エイト「でもさ、あいさつがちょっと変じゃなかった? よろしくですわって言うのか?」
ベスト「あー、それか。それはちょっと思ったけど、言うんじゃないか? そんな気にすることじゃないだろ」
エイト「そうだけどさー、なんか、気になるんだよなー」
ジュリムが小声で話しかけてくる。
ジュリム「ほら! エイトも言ってるわ!」
ベスト「いやエイトはただの勘だろ」
ジュリム「でもエイトの勘は妙に当たるのよ...。神の敵とかだったらどうしましょう...」
ベスト「うーん、考えにくいな。様子見ってところにしとけ」
アリア「なんの話をしているのかしら?」
いつの間にか後ろにアリアが立っていた。
ベスト「うおっ、い、いやっなんでも!」
アリア「私の話をしていたのは分かっているのよ!あんたたち、ちょっと来なさい」
エイト「へ、へえ!」
アリア「あんたは良いわよ! 帰れ!」
エイト(ええーー!)
そしてアリア、ベスト、ジュリムの3人は廊下に出た。




