姫君臨!?
寮から登校していると、明らかに皆の様子が違うことに気がついた
ベスト「なあ、今日なんかあるのか?」
ベクター「いや、わかんない...。でもみんなそわそわしてるよね..」
ドシロー「お前ら知らんのかいな! きょうは有名なお嬢様が編入してくるらしーねん!」
ベスト「有名なお嬢様かー」
ドシロー「しかも、しかもな! そのお嬢様、幽霊が見えるらしいねん!」
ベスト「幽霊...!?」
ドシロー「ああ! 怖いやろ!」
ベクター「そんな非科学的なもの、ぼ、僕は信じないね!」
ベスト(幽霊が見えるだと...ゼロとキャラが被ってるじゃないか...)
こうしている間に教室へ着くと、クラスメイトはもっとそわそわしていた。
ケイン「なあベスト、聞いたか? 今日転校生が来るらしいんだよ」
ベスト「なんだよケインまで、そんな気にすることか?」
ケイン「なんとそれがこのクラスらしい! そりゃみんなそわそわするだろ!」
ベスト「そ、そうか? まあ確かに自分のクラスに来るってなら分かるけど...」
ケイン「で、その編入生なんだけど、ゼロさんとキャラが被ってないか?」
ベスト「それな! 本当に幽霊見えるんだろうか?」
ケイン「なんか喋り方おかしくないか? まあいい、その人がもし幽霊が本当に見えるかどうか、それを確かめる方法があるんだ!」
ベスト「そ、そうなのか! 教えてくれ!」
ケイン「ああ、昨日の夜ゼロさんに聞いてきたんだが...どうやらこの水をぶっかけるらしい...」
ケインはポケットから紫色の液体がはいった瓶を取り出した
ベスト「おいおい本当か...? それ結構えぐくないか...?」
ケイン「まあ、平気だろ。それで、もし幽霊が見える体質だったら、額になにかしらの記号が浮かぶらしいんだ」
ベスト「本当かよ...」
ケイン「本当さ! ゼロさんがやってるの目の前で見たからな!」
ベスト「ならいいけど....」
ガラガラガラー
ドアから担任のセトム先生が入ってきた
セトム「ではきょうは編入生がいまーすっ。てか、みんな知ってるっぽいけどね。じゃ、入ってー!」
担任がそういうと、廊下からひらひらひらっ、とレッドカーペットが敷かれる
生徒に不似合いなヒールをコツコツならしながら、1人の少女が颯爽と現れた。
「どうも。アリアです」




