クラブ祭 (2)
ベスト「...あまり関わりたくない奴らだな」
ベストは生徒会長候補3人を横目に見ながら小声で言う。
ベクター「ん、まあね。 でも、クイラ君は結構マシだろ? っていうかあとの2人が結構...」
ドシロー「そうかぁ? わいはそーゆーやつが1番闇みたいな感じやと思うがなー」
ベスト「まあ、確かにそれはあるかもな」
3人がそう話していると、1人の見知らぬ人が喋りかけてきた
「君たち、クラブを探しているのかい?」
ベクター「いや、この子を案内してるんですよ」
「そうかい。じゃあ君、名前は?」
男はベストに話しかける
ベスト「俺は、ベスト。 お前は?」
「僕はマーク、魔道剣術部の部長だ!」
ベスト「魔道剣術部?」
マーク「ああ! その名の通り、魔力を使って剣術を学習するクラブ!」
ベスト「ふぇー、でも俺、魔力とか知らないしなぁ...」
マーク「大丈夫、すぐになれるさ!」
ベスト「その魔力ってのは、どうやったら増えるんだ?」
マーク「まあ、使ってけば増えるさ。詳しくは誰も分からないんだけどね」
ベスト「ちなみに俺の今の魔力はどれくらいなんだ?」
マーク「あ、興味あるかい!? じゃあちょっと部室に来てよ! 連れの2人も一緒にさ!」
マークはベストの手を引っ張りどこかに連れてく。
ベクター「めんどくさいやつに目をつけられたっぽいな....ベスト」
ベスト「うおお! これが魔道剣術部の部室か!」
マーク「ああ、魔道剣術は自分で剣を錬成することから始めるからね!」
ベスト「おお...ちょっと楽しそうだな...」
マーク「そしてなんと! この魔剣部には、あの方も入ってるんだ!」
ベスト「魔剣部って略すのか」
マーク「なんと、生徒会長候補のクイラさんだ!」
マークがそういうと、丁度奥からクイラがやってきた。
クイラ「どうも、こんにちは!」
ドシロー「あれ、さっきまで外でガヤガヤしてなかったか?」
ベクター「きっとなんか合図があるんですよ...」
クイラ「なるほどね、君が新入部員のベスト君か」
ベスト「いやまだ入るって決まったわけじゃ」
クイラ「よし、早速魔力を測ってみよう!」
ビビビビビ
クイラ「よし、測定完了! ...」
その機械が示していた数値は470。
クイラ「これは...」
ベストは凄いかなー?と内心ワクワクしていた
クイラ「普通だ!」
マーク「普通すぎる!」
ベスト「普通かよ!」
マーク「全生徒の魔力平均が、469.7。逆にすごいぞこの子は!」
クイラ「そうだな。 だからこそ学校でも中堅くらいの人気の魔剣部にふさわしい! 迎え入れよう!」
こうしてベストは、魔道剣術部、略して「魔剣部」に入ることとなった。




