朗報
ベスト「おい! みんな! 黒虎から連絡が来たぞ!」
カジナ「なんだなんだ?!」
ゼロ「黒虎...! 仲間なのかい!?」
ココミ「ええ。前にいた町でこちらに協力してくれるらしいの」
ゼロ「え、みんなそれを信用しているの?」
ベスト「黒虎は味方だと思っていたやつに仲間を殺されたらしいんだ。だからこっちも裏切ってやろうって計画らしい」
ゼロ「信用していいのか...?」
カジナ「まあ、平気だろ。で、連絡はなんなんだ?」
ベスト「どうやら、サンクと黒虎はハーグラに来れるらしい」
カジナ「!? 黒虎はまだしも、サンクはいま罰を受けているんじゃないか?」
ベスト「いや、サンクが来るのはハーグラの地下施設で労働するためだ。黒虎がこの案を提案したらしい」
ココミ「ハーグラの地下施設って...、今度突入するところのこと?!」
ベスト「ああ、そうだ。だから誰かが無理に行く必要はなくなった」
カジナ「しかも突入先に黒虎、したっぱA,B、サンクも入るってことか! 心強いな!」
ベスト「ああ! そうとなれば黒虎と連絡を取り合って、計画を立てよう!」
サンクと黒虎という、心強い仲間が戦場にいる。
それだけで三人は強くなれた気がした。
ベスト「どうやら、黒虎達が地下施設に来るのは3日後らしい。それまでなにをする?」
ゼロ「まず、お金が必要だよ。僕もあんまり持ってないし...。三日間野宿ってわけにはいかないだろ?」
カジナ「三日間飲まず食わずも無理だな! もうペコペコだ!」
ベスト「小耳に挟んだんだが、今この町は木こりがいなくて木材不足らしいだ。だからカジナ、お前に頼みたい」
カジナ「頼みたいって...、木こりをか? 俺木こりなんてできねーぞ」
ベスト「いや、お前の頑丈な拳でだいたいの木は折れるはずだ。やってみないか?」
カジナ「...拳でか? 前の世界じゃまず無理な話だが、やってみるか...」
ココミ「カジナ以外はすることないのかしら?」
ベスト「いや、ココミは運搬をしてもらう。そしてゼロには木材を削って、できたものを売ってくれないか?」
ゼロ「削るって、ナイフでいいの? 僕削るのはナイフくらいしか持ってないんだ。あと、削る人は幽霊でも問題ないの?」
ベスト「! 幽霊は木を削れるのか?」
ゼロ「切れた木材ならいけると思う。近くの森からココミの速さで持ってくるとすると15分はかかるだろうから」
カジナ「ど、どういうことだ?」
ゼロ「幽霊は命を失って15分以上経過した物質なら触れることができるんだ」
ベスト「そうなのか。じゃあ、やってもらおう」
カジナ「で、ベストはなにをするんだ?」
ベスト「指揮官。」




