トランスベアー
バーテン「そんで、この話もカツラから聞いたんだが、反世界政府組織と敵対しているそうだな」
ベスト「ええ...。ちょっと喧嘩売っちゃいました...」
バーテン「なに申し訳なさそうな顔してるんじゃ、こっちはそいつらを倒せば助かる」
ベスト「え...。ギーシャのこと、知っているんですか?」
バーテン「まあな。俺も一時期あいつらを倒そうとしたんだがな...」
カジナ「諦めたんですか?」
バーテン「ああ...。 俺は自分でいうのもあれだが、腕っぷしは良いほうだったんだがな、あいつにやられちまった」
ココミ「あいつ...?」
バーテン「ああ...。ギーシャ大幹部 ウルボロス」
ベスト「う、ウルボロス...」
バーテン「あいつは化けもんだった。アイオロスというやつも中々のやつだったな」
カジナ「アイオロスって...」
ココミ「レイが誘拐された時にいた...あの...」
バーテン「レイ、誘拐されたのか?」
ベスト「はい、まあもう助けましたけどね」
ココミ「でもなんでレイが誘拐されたんだっけ」
バーテン「あいつは天才的頭脳を持っている。下手すりゃノトリノより優秀な科学者になる男だからな。狙われるのも必然だろ」
ベスト「レイ、そんなすごい奴だったのか...」
バーテン「あ、もうこんな時間か、お前らちょっと来い」
バーテンはそう言い、階段を降りた。
地下一階
バーテン「ここが俺の実験室だ」
実験室には見たことのない器具が転がっている。
色々な液体が保管されている。
カジナ「な、なんでここに...」
バーテン「さっきの話を聞くに、きっと城の下のアジトにも行くんだろう」
ベスト「知っているんですか...」
バーテン「ああ。だからな、豚二匹、鳥一匹、へんなやつ一匹じゃ大変だろう...」
ゼロ(あ、俺人間だと思われてなかった...)
バーテン「だからな...。これ、どうだ?」
バーテンはそう言い、茶色の液体を見せてきた。
カジナ「ん?? なんだこれ、う○こ?」
ココミ「消えてくれない?」
バーテン「ま、まあ落ち着け、これはな...」
カジナ「クマになる薬!?」
バーテン「ああ、そうじゃ。お前かお前、どっちかが飲め」
バーテンはカジナとベストを指差した。
カジナ「ベスト、俺に譲ってくれないか...」
ベスト「いいよ」
カジナ「あ、ありがとう...。俺は...実は...」
ベスト「?」
カジナ「いや、いいんだ。譲ってくれてありがとう」
ベスト「俺はブタでもちょっとくらい力になれるからな!」
カジナ「へっ。じゃあ飲んでみるよ」
カジナは変な色の液体を飲み干した。
カジナ「ん゛!!??」




