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家畜の成り上がり譚 〜異世界で俺は強くなる〜  作者: らっぺん
3章 トリの住む町 チャンヌ編
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おじさん

奥からやってきたのは、古ぼけたじいさんだった。


しかし、その老人は、すこし嬉しそうに笑みを浮かべていた。


老人「フォッフォッフォ、この男とはなんだ。サンクよ」


俺「さ、サンク? 知り合いなのか?」


サンク「いや、知り合いもなにも...叔父だ」


叔父!?


その老人はサンクの叔父であった。

しかし、サンクの父親は50代前後に見えたが、この老人は80歳くらいに見える。

ほんとに叔父さんなのだろうか


叔父「まさか、サンクが来るとはな。しかも、豚を連れて」


サンク「ああ。それで少し事情があって...」


叔父「まあ、まあ、焦らんでいい。その子らに事情を教えてやれ」


サンク「あ、ああ。そうだったな。ベスト、カジナ、ココミ、この人は俺のおじさんだ」


俺「叔父って、サンクのお父さんと年が離れすぎてないか?」


サンク「いや、そういう意味での叔父じゃない。この人...ああ、名前を言ってなかったな。カリアリさんだ。カリアリさんは父に失望して家出したとき、匿ってくれたんだ。結局見つかって、カリアリさんはボコボコにされちゃったんだけどね」


カリアリ「フォッフォッフォ、恥ずかしいことをいうな。サンク、5、6年ぶりくらいか?大きくなったな」


サンク「ああ。ありがとう。それで、豚たちの事なんだけど」


カリアリ「わかっとる。その豚たち、人間なんだろ?」


カジナ「な、なんでわかったんだ?」


カリアリ「わしはキメラの他に神転生学というのも学んでおるからな」


神転生学?

なにやら新しいことが分かりそうだ。


ココミ「神転生学ってなに?」


カリアリ「いやぁ、なにって聞かれてものう...。簡単に言えば、他の世界から転生するという概念について研究しておる。わしは昔はこっちをメインでやっていたのだが、その研究にはキメラ学も必要でな」


難しい言葉を並べられて、カジナはなにがなんだがわからないといった様子だった。


サンク「じゃあ、こいつらを元の世界に戻して、体も再生することはできるのか?」


カリアリ「なるほど...。話を聞くかぎり、君らは体を豚に変えられ、さらにこの世界へ転生されたのか。珍しいケースだな。少し難しいかもしれん...。とりあえず、携帯持ってるか?」


俺「あ、ああ、持ってます」


そんな感じで携帯にカリアリの連絡先が追加された。


そのまま、俺らは研究所を出た。






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作者Twitter https://twitter.com/Rappen_77?s=09
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