研究―悲劇
カツラとレイはいつも通り仕事や研究をしていた。
レイは学校をやめ、研究に没頭していた。
カツラ「レイ! ベスト達からメールじゃぞ!」
レイ「うそ! なんて書いてありますか?」
カツラ「サンクは人間じゃなかった...。ノトリノさんと先代が作り出した〈獣人〉の子供だった...!?」
レイ「ノトリノさんって、アルファの人ですよね?」
カツラ「ああ...。あやつめ、こんなことしておったのか...」
レイ「その、前のアルファの管理人ってどういう人だったんですか?」
カツラ「う~ん。一言で表すと、変人じゃな。よくわからんやつじゃ」
レイ「へえ...。ていうか、研究員帰ってくるの遅くないですか?」
クライアントβは、新たに研究員を何人か雇っていた。
カツラ「タイガがどうかしたのかのう...」
と、そこに、一人の研究員が慌ててやってきた。
研究員「たった今、タイガさんが亡くなりました!」
カツラ「なんじゃって!?」
レイ「どうしてだ!?」
研究員「見回りに行ったらぐったりしていて...。白目を向いていて、心臓が動いていませんでした...」
カツラ「くそ! なぜじゃ...!」
レイ「博士、見に行きましょう」
カツラ、レイが見たときには、すでにタイガの体からは異臭が放たれていた。
カツラ「これは、昨日の夜くらいに亡くなっとるのう...」
レイ「最後に確認したのは確か午後八時ですよ。その直後に意識を失ったのでしょうか?」
研究員「いえ、私が朝の四時頃に見ましたが、その時はまだ生きていました」
レイ「じゃあなんでこんなに腐っているんだ?」
カツラ「もしかすると、殺されたかもしれん」
レイ「!? 殺されたってどういうことですか!」
カツラ「そのまんまじゃ。わしらの研究を邪魔している輩がいるかもしれん...」
レイ「...」
カツラ「タイガがおらんと紙の解読もできん...」
レイ「ベスト達に写真を送って解読してもらうのはどうでしょうか?」
カツラ「あ、ああ...。そうしようか]




