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家畜の成り上がり譚 〜異世界で俺は強くなる〜  作者: らっぺん
3章 トリの住む町 チャンヌ編
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成果

目が覚めると、そこに私はいた。


なぜだ。過去のことが思い出せない。



頭が痛い。


ここはどこだ?


男二人の姿が見える。

なにか呟いている...。


「やったぞ。成功だ!」


「はい!」


なにやら喜んでいる...。


「おお、もう目が覚めたようです」


「いいぞ。大成功だ」


誰かわからない。

ここは一体...。


「ここはどこだ?」


俺は細々とした男にそう訪ねる。


「お前の、生まれた場所だ」


言っている意味がわからない。


「記憶が思い出せないんだ。俺は誰だ?」


再び訪ねる。


「お前の体に記憶なんてない。いまここで生まれからな」


「しかし、知能もバッチリだ。本当にいいやつを作れたよ」


作れた? 記憶なんてない?

さっぱりわからない。


「いいか。お前は人間じゃない。獣人という新種の生き物だ」


「獣人...?」


さっきから戸惑ってばかりだ。


「被験者の知能がそのまま引き継がれているようです。一応、個人的な記憶は消したのですが...。」


細々とした人間が、もう一人の人間に話しかけている。


人間じゃない...?


俺はどうやら人間じゃないらしい。


腕に人間とは思えないほど獣のような毛が生えているし、しっぽもある。


ーここから抜け出したい。


そう思ってすぐだった。


気づけば俺は二人の研究者を殴り倒し、施設から抜け出した。


そこからは必死に走った。


走って走って走って...


気づけばもう足が動かなくなっていた。


平原の真ん中で倒れた。


そこに、あいつが現れた。


レナ。後の俺の妻だ。

レナは俺にとても優しくしてくれた。


俺が悪の組織に勧誘され、勝手に入ってしまったことを知っても、まだ着いてきてくれた。


幸せな暮らしが続いてた。


あの日が訪れるまでは。


レナは打たれてしまった。

俺と息子のサンクを置いて。


俺は泣いた。


サンクも泣いた。


そこから先は地獄だった。


ダメだと分かっていても、俺は悪の道を行った。

サンクも無理やり組織に入れさせた。

サンクも獣人なのだろうか。


俺の心はずたぼろだった。


そんな時、何者かが襲撃してきた。


その者に、サンクは味方をしていた。

亜人の村に襲撃して以来、見ていなかったのはそれが理由だった。


そして俺は倒された。





とでも思っているのだろうか

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作者Twitter https://twitter.com/Rappen_77?s=09
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