研究
ベスト達が出発して何分か後、カツラはレイとクライアントβで研究していた。
なんの研究かと言うと、ギーシャにあった紙と薬品の研究だ。
紙と薬品の多くはベスト達に託したが、少しだけサンプルを貰っていたのだ。
カツラ「う~ん。見たことない成分ばかりじゃな。なんの効果があるのやら...」
レイ「紙の方も全然読めません。全自動翻訳機もショートしてしまいました」
カツラ、レイが苦戦していると、タイガがやってきた。
カツラ「おお、タイガ。どうしたんじゃ?」
タイガ「俺、その紙読めるぞ」
レイ「本当!? 読んでみてくれ!」
タイガ「わかった」
タイガは紙に書いてある文字を何故か読めていた。
理由は自分でもわからないらしい。
ちなみに、書いてあった内容は、
SK-Ⅰ
(正式名称不明)
コノ クスリ ハ ジンタイ ニ ツヨイエイキョウ ヲ
オヨボス カノウセイ ガ アリマス
ケッシテ ニンゲン ハ ツカワナイデ
コノ クスリ ハ ガンマ ヒケンタイヨウ デス
ヒケンタイ ガ ノムト ニンゲン ニ ナリマスガ
ツヨイ フクサヨウ ガ アリマス
タイガ「ごめん。これしか読めなかった。下の長い文章は、なんか読めねえ」
レイ「いや! すごいよ! ねえ博士!」
カツラ「ああ...じゃが、ガンマ被験体ってなんなんじゃ..」
レイ「しかも、人間に戻れるって書いてあるよ。ガンマ被験者ってのは、ベストや、タイガさんのことじゃないかな」
カツラ「その確率は高いんじゃが...」
タイガ「俺、飲んでみようか?」
レイ「い、いや、危険だよ! 副作用があるとも書いてあるし、僕達が前見たイノシシもきっとコレを飲んでいたんだよ!」
カツラ「どちらにせよ、まだ研究しなきゃじゃな。」
レイ「研究成果をベスト達に知らせよう」




