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家畜の成り上がり譚 〜異世界で俺は強くなる〜  作者: らっぺん
2章 ブタの町 レオパル編
31/288

英雄

目をつぶっていると鈍い音がした。


しかし、不思議なことに痛みはなかった。


おそらく俺は死んだのであろう。


サンクとして歩んだ人生は、悪いものではなかった。


前の人生に比べてはー。





サンクは意識が薄れていることに気がついた。

抵抗する術もなく。サンクは目を閉じた。


だが、サンクは少し経った後、目を覚ました。


「あ、起きた」


目を開けると見慣れたキングの顔が見えた。

どうやら俺はキングに救われたらしい。


キング「サンク! お前あんな魔法使えるようになってたんだな!」


サンク「お前もすげぇよ。まさか俺の親父にとどめを指すなんて。お前がいなきゃ俺は確実に死んでいた」


キングはサンクに誉められてにやにやしている。


カツラ「さあ! 技術機関室に行くぞい!」


ちょっと歩いたところに、技術機関室はあった。


しかし、ここにもイノシシの姿は見えなかった。


ココミ「あのイノシシ、どこにいるのかしら」


カジナ「ん? でもここ、血がついていないか?」


カジナかなにかを見つけたようだ。

カジナが指を指したところに、血が付いている。


サンク「これ、多分豚とかイノシシの類いの血だと思うぞ。豚特有の獣臭がする」


俺「イノシシの血ってことか? じゃあやっぱり...」


俺がイノシシが死んでしまった。と言いかけたとき、後ろで音がした。


「グガガガゴガ....シュー...」


後ろを振り返ると、二足歩行の、イノシシのようなものが立っていた。


カツラ「あ、あれはもしかしてもしかすると...イノシシか...?」


カツラもこれ以上ないくらいに驚いている。


カジナ「まずい! 襲ってくるぞ!」


イノシシのようなものは、こちらに向かってくる。

体格は少なくとも2mはあるようだった。


そいつは、殴りかかってくる。

一発殴ってくるが、キングが受け止める。


キング「ガバッ! まずいぞコイツ! 想像より遥かに力が強い!」


サンク「みんな下がってろ!」


カツラ、レイ達は少し離れる。


サンクはイノシシの注意を引き、囮になってくれてるようだった。


サンクが避けているうちに、イノシシは力が尽きてきたようだった。


「ガアアアア!!! コッ、ゴハッ!」


イノシシは血反吐を吐く。

そして、イノシシは倒れた。


レイ「なんだったんだ今の...!」


俺「なあ、あそこになんかないか?」


俺が見つめる方向には、紙...設計図のようなものと、薬品のようなものがあった。


紙と薬品には、「SK-I」と書いてあった。


レイ「人間に戻るクスリ? どういうことだ?」


カツラ「よくわからんが、持ってったらどうじゃ?」


俺「そうしよう。でも俺らは持てねえな...」


カツラ「...。そうじゃ、これをやろう」


カツラはそう言い、小さなポーチをくれた。




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作者Twitter https://twitter.com/Rappen_77?s=09
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