漢の風格
目の前にそびえたつ男。
キングとは比べ物にならないくらいオーラを放っている。
いや、決してキングが弱いわけではない。
この男が強すぎるのだろう。きっと。
サンク「親父...!」
父「お前も落ちたな、サンク」
サンク「うるさい...俺はお前のせいで人生がめちゃくちゃになった」
父「なるほど...恩を仇で返すのか」
サンク「お前に恩など貰ってない!!」
サンクは殴りかかる。
しかし、その男は予想通り強すぎた。
サンクの拳を片手で受け止める。
カツラ、レイも慌ててレーザー銃を打つ。
麻酔なんか勿論聞くわけがない。
サンクは拳を受け止められることはわかっていたようだ。
すぐ体勢を建て直し、なにか呪文のようなものを言う
「サモンス!」
サンクがそう叫ぶと男の周りに犬のようなモンスターが現れた。
男に威嚇をしている
「シグナル!!」
サンクはまた呪文のようなものを唱えた。
サンクがそれを唱えた瞬間、モンスターが男に襲いかかった。
しかし男はそれを片手ではねのけ、踏み潰し、殺した。
サンク「クソ!」
父「お前が覚えた呪文はそれだけじゃなかろう!」
「グランド・デビル!!」
男もサンクに続いて呪文を唱える。
男の腹が裂け、闇が顔を覗かせた。
そこから黒い手がこちらに伸びてくる。その黒い手はサンクを掴み、首を絞める。
カツラ「もうダメじゃ! そこから抜けれるか!?」
カツラの大声はサンクには聞こえていないようだった。
闘いに夢中で。
サンクは首を絞められている時に、父親に向かって火の玉を打った。
ゴォッ!!
火の玉程度だと思っていた炎は、瞬く間に広がり、大きな豪炎と化した。
見事に命中。
男は火に包まれ焼き付くされた。
父「クソがっ!! お前、父親をなぁ!!」
男はその炎に包まれていても、まだ生きていた。
そしてサンクに殴りかかってきた。
サンクは最大級の力を消費したようで、もう動けなさそうだった。
ドガッッッ!!!
鈍い音と共に、衝撃が走る。
しかし、サンクは生きていた。
攻撃を受けたのは父親の方であった。
サンクが目を開けると、目の前にキングがいた。




