襲来者(2)
カジナ「幹部にしてはあっけなさすぎるな…」
メイン「すごかったです! カジナさん! きっとカジナさんが強すぎるんですよ!」
カジナ「そ、そうかなあ、そんな気がしてきた!!」
しかし、メインの予想は外れた。
カジナの足元にあった緑の粘液が動き出し、まとわりついた。
カジナ「なんだこれ! きもちわりい!」
メイン「!! 倒し切れてなかった!」
シェフズ「油断大敵! まさかここまであっけないとは!」
カジナ「ぐぬううううう!」
シェフズ「愉快愉快! さて、この嬢ちゃんはどう料理しようか!」
メイン「私もこの二か月強くなったのよ! 新技”デダラ”マッドショット!!」
メインの腕から粘着質の泥が飛び出す
シェフズ「!! お前もグワーツだったのか!」
泥はシェフズの足にまとわりつき、動きを止める
シェフズ「まずい! 粘質化!!」
シェフズが自分そのものを粘液にし逃げようとする。
しかし、いつの間に粘液から抜け出していたカジナがとどめの一撃をおみまいする。
シェフズ「グフウゥウウアアーー!!」
シェフズは一部を粘液に変えたまま、その場で倒れた。
今度はしばらくすると粘液は消失した。
カジナ「…ハア。幹部にかった…」
メイン「とりあえず、みんなに報告しましょう! これからどんどん来るかもしれない!」
そのとき、どこからともなく声が聞こえた。
「残念だけど、その通りです」
カジナ「!? もう一人いる!!」
メイン「まったく気配がない! どこにいるの!?」
「ここだよ…」
突然、長身の男があらわれる。
カジナ「だれだお前! ギーシャか!?」
「逆に違うなんて可能性ある? 俺はジンヤバル、よろしく」
カジナ「よろしくなんかされるか! ぶっ飛ばしてやる!」
ジンヤバル「そうかい…言っておくけど、俺はさっきのやつより強いからね!」
カジナ「俺もさっきのやつより強い! ”鉄肉球”!!」
カジナは手のひらを固め、ジンヤバルに殴り掛かる。しかし、攻撃がジンヤバルにあたることはなかった。
カジナ(速い!!)
ジンヤバル「やっぱりその図体だと遅いよねえ。せっかくポテンシャルは高いのにもったいない」
カジナ「へへ…、それほめてんのか?」
ジンヤバル「ほめてるわけないだろ、アホが」
ジンヤバルは的確にカジナの腹にパンチをぶち込む
カジナ「ヴウウウッ!!」
メイン「”デイダ”マッドマシンガン!!」
さっきの技より連射が速い技を繰り出す。何発かはジンヤバルにあたった。
ジンヤバル「あちゃあ、よけきれなかったか、まあだからなんだって話だ」
ジンヤバルはメインを殴り飛ばす
カジナ「メイン!」
メイン「くはっ!!」




