襲来者
決戦予定日まで、あと三日。メインとカジナとサンクは当番のため三人で夕食の支度をしていた
カジナ「にしても、ほんとに決戦なんてする気なのか? ビビッて逃げたりしねえだろうな…」
サンク「こういう作戦は何度か聞いたことがある。だがギーシャは負け戦はしない。強力なやつが来ると思え」
メイン「悪の組織が正々堂々やってくるとは思えないんだけど…」
サンク「ギーシャは絶対悪というわけではない、それぞれ自分の正義に従っているだけだ」
カジナ「なんかやけにギーシャの肩を持つな、ギーシャに戻りたくなったのか?」
サンク「…。ところで、料理のほうはこれでいいか?」
メイン「ああ、はい。あと山椒をふりかければ…」
サンク「これじゃ…だめか…?」
サンクの顔がいびつに膨らむ。途端に異臭が部屋を包んだ。
緑色に膨れ上がった怪物は、口から粘液のようなものを出していた。
メイン「キャアアアーーー!!」
カジナ「!! どうしちまったんだサンク! 歯磨きサボってたのか!?」
メイン「どう見てもサンクさんじゃないでしょ! ギーシャですよ!」
カジナ「なるほど! じゃあ倒していいんだな!」
メイン「わたしも手伝います! ケインも!」
サンク?「俺はギーシャ幹部”シェフズ”! 料理が趣味のハンサムだ!」
カジナ「どこがハンサムじゃーい! お前がハンサムなら俺は福士蒼汰か!」
シェフズ「知らんわ! "緑翁"!!」
シェフズは口から粘液を飛ばす。
カジナ「うわあ! きったねえ! 触りたくねえよメイン!」
メイン「私もですよ! 正直能力でも触りたくない!」
カジナ「そんなこと言ってる場合か! 援護しろ!」
メイン「うへえー。はい…」
カジナ「俺がこの二か月で習得した能力そのいち!”殺・鈍波”」
カジナのこぶしからは今までとくらべものにならない程のエネルギーが放出される。
シェフズ「ぼっわああああ!!」
シェフズは後方に吹き飛ばされた。




