修行の成果
ベストらが殺意軍に稽古をつけてもらってから、早くも二か月が経った。
少し遠くに、見たことのある影が現れた
ベスト「あれって…、ヘイムダルさんだ!」
ジゼル「久しぶりに会うな…。」
ネリンジョー「もう二か月か…、あっという間だったな、ココミ」
ココミ「はい。本当にお世話になりました」
サンク「もう終わった気でいるのか? 直接対決があるだろう」
ココミ「ううん、私はしないの、サポートだから。それよりサンクとレイのさっきの試合、すごかったよ! まさかヨーシローさんに勝っちゃうなんて!」
ヨーシロー「あれはまぐれだよ! 俺は認めん!」
レイ「負ける気はなかったんですもんね」
ヨーシロー「うっさい!」
カジナ「うう…、ふたりともすげえなあ、俺負けちまったよ」
サンク「何言ってんだ。 お前ひとりでいい勝負してたろ。 こっちは二人でやっとだぞ」
カジナはサンクにそういわれると、満足そうに笑った。
ココミ「あとはケイン、メインとベストね」
ジゼル「ベストはまだ技が完成していない、明日になるかもな」
ベスト「明日にはできるよう練習してくるよ」
ケイン「俺たちはもう今日にでもできるぞ!」
フラダリ「お前らもまだだめだ、ケミークがいま熱出てるんだ!」
ケイン「なんだ? フラダリさん、ケミークさんがいないと俺たちに勝てないのかー?」
カジナ「そ、そうなのか!?」
フラダリ「そんなわけねえだろ! と言いたいところだが、正直なところ怪しいな」
ケイン「…!」
ココミ「すごいわね、ふたりとも」
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ベスト(ついに三日後、ギーシャとの決戦が始まる…。こんなところで手間取っている暇なんかないんだ…)
(習得しないと…、”迅雷”を!!)




