バス内にて
ゲルフィ「待ち合わせ時間は7:30...。よし。この調子なら7時には着くな」
ゲルフィはバスの中でも時計を気にしている
カジナ「はぁー、にしてもこの町はいいなぁ、なんだっけこういうの、ヨーロッパ...洋風的だぁ」
ゲルフィ「ヨーロッパ?」
カジナ「おう、俺が前いた世界の場所の名前、雰囲気が似てる」
ゲルフィ「別世界の話なんて気にしたこと無かったが...どんな感じなんだ?」
カジナ「化学とか...そこはこっちのほうが進んでるみたい。でも、政治とか福祉はあっちの世界の方が進んでた。というかこっちは物騒」
ベスト「亜人とかいないからなぁ、そういえばここって国とか町とか村とか表記が曖昧だけど、そこらへんってどうなってるんだ?」
ゲルフィ「正式には"アトラス国"っていう1つの国なんだが、レアノゾンとかハーグラは勝手に国って名乗るし、ここみたいに街とする所もあるし...まぁ曖昧だな」
ベスト「へぇー、あとそういえば亜人にも種類があるんだよな?」
ゲルフィ「種類ってのは...グワーツとかのことか?」
ベスト「違くてさ、見た目。羽生えてる亜人とかでっかい亜人とかいるじゃん?」
サンク「キングはグワーツじゃないがオーク種の亜人だな」
ベスト「そうそう、そういうの」
ゲルフィ「あー、そういうことか、羽生えてる亜人は"セバ"。ガタイがいいのが"オーク"、なんつーか幻想的なのが"エルフ"。他にもいっぱいいるな」
ココミ「なんかこっちにもいろいろあるのね」
サンク「世界政府の仕組みってのは俺もよく分かってないんだが、ギーシャ以外にも反発する組織はいっぱいいるんだろ?」
ゲルフィ「ああ、想像以上にいるぞ、レオリミルオとか....まぁギーシャほど派手なやつはいないが...」
ベスト「世界政府ってのが悪いのか?」
ゲルフィ「うーん...俺はどっちかというと世界政府擁護派だが、反発する組織ができるってのもなんか納得なんだよな...」
サンク「変な噂も沢山あるしな」
カジナ「変な噂?」
ジョリア「あ! 俺も1つ知ってるぜ、"キメラ"の話」
ゲルフィ「あれは噂だろ....でも俺は犯罪者の奴隷化は本当だと思うがな」
ベストは少しキメラの話が気になったが、口には出さなかった。
カジナ「犯罪者の奴隷化ってことは...黒虎も危ないんじゃないか?」
ジョリア「ヘーキだぜ、元ギーシャのやつは特別待遇されるらしいからな...」
ベスト「それって奴隷化よりもひどいことされるんじゃ...」
ジョリア「ケケケ...さぁな」
ココミ「黒虎...私たち、彼を脱獄させた方がいいのかな...」
ジョリア「やめとけ、世界政府からの脱獄は無茶だ」
ベスト「黒虎ならなんとかしてくれる...とりあえず今は、ギーシャを崩壊させなきゃな...」




