中途半端
ゲルフィ「ゼクロ...お前はずっと..."正義"になりたかったのか....」
ゲルフィは涙目になっていた。ゲルフィはずっとゼクロを許したかったのかもしれない。
ベスト「じゃあなんで悪行を働いたんだ?」
ゼクロ「俺は......俺の能力はよォ....正義向きじゃなかったんだ...悪になるしかなかった....」
ゲルフィ「......」
ゼクロは個体の状態だが辛うじて話している様子であった。
ゼクロ「だから...昔は悪役だったのに主人公に倒されて味方になるやつとかいるだろ...?」
ベスト「...ヤムチャとかピッコロとかだな」
ゼクロ「そ、それは知らねぇが...俺はそうなりたかった...正義に負けたかった...でもやってるうちに自分がなんなのかわかんなくなってよォ...」
ベスト「でも俺たちに負けたから...正義になれると?」
ゼクロ「あァ....情けないがな...」
ベスト「それは、正義に言いな」
ベストは魔剣で個体となったゼクロを刺す
ゲルフィ「お、おい! なにも殺さなくても...」
ベスト「こいつは....なにか勘違いしてましたね...」
ゲルフィ「.....!」
ベスト「ゲルフィさんは知らないけど...僕は正義なんかじゃあない....」
ゲルフィ「...正義か悪かなんて....どうだってよかった...全ては...心に...」
ゲルフィは黙ってゼクロの残骸を見つめている
ゲルフィ「...そうだ、ベストくん。"鳥獣の王"って知ってるかい?」
ベスト「! は、はい! 今そいつを探ってるんです!」
ゲルフィ(戦いが終わったら性格が変わったな... )
ゲルフィはベストについて少し考える
ベスト「? なんですか?」
ゲルフィ「ああ...いや、なんでもない。 その鳥獣の王..."ヘイムダル"に会わせてやりたいと思ってね...」
ベスト「ほ、ホントですか!? 会いたいです、ぜひ!」
ゲルフィ「うん...そう言うと思ったよ、まあ今はとりあえず仲間の元に帰ろう」




