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家畜の成り上がり譚 〜異世界で俺は強くなる〜  作者: らっぺん
7章 ゴーストタウン S.Z
251/288

超人化(2)

ゼクロ(まずい....吸い込まれる....ッ! だが所詮掃除機...いずれ抜け出ることが出来る...!)


ベスト「気体...だから厄介だな....! なんとかして個体とかにしなくちゃ...!」


ゲルフィ「俺には冷やす能力はない...なにか...他の方法で」


ベスト「あ、圧だ! 熱波動の要領で!」


ゲルフィ「無茶だ! あれはメークスの才能だ! 見よう見まねでできる技じゃない!」


ベスト「なにもかんぺきじゃなくていいんだよ....そこを神通力で補えば....!」


ゲルフィ(冷やす魔術は使えない....味方にその能力を持つものもいないだろう...)


ベスト「熱波動!!!」


ベストはゼクロのほうに熱波動の球を撃つ


ゼクロ「まずいッ! ......あァ?」


ゼクロはニヤリと笑う


ゼクロ「フグ....クフフフフ....フハハハハッ! 驚かせてくれたなぁ、随分と...エェ?」


ベスト「くそっ!」


ゼクロ「超人化して攻撃されっぱなしだァ、受けてもらうぜ」


ゼクロは自分の体から出した毒ガスをベストの呼吸器に入れる


ゲルフィ「まずい...超人化し、ガスが自分の体の一部になったおかげでガスを完全にコントロールできるようになってやがる...! 恐らくあの様子だと致死量も上がっている....ッ!」


ベスト「ガホッ! ゲホッ!」


ベストは白目を剥いている


ゲルフィ「まずい! バキューム!」


ゼクロ「この超人にはよォ...同じ手は2度も効かねぇんだ...覚えときな」


ゲルフィ「クッ! このままでは!」


ゲルフィの腕にはもうガス状のゼクロ吸い取られない


ゼクロ(...このまま....このまま行けば俺がッ、俺が勝てるッ! 正義になどならなくても! 勝てればいいッ!!)


ゼクロは既に目的を失っていた。


ゼクロの「正義」になるための計画は「正義」に敗北してから成功するものだったが、ゼクロはそれよりも勝利することを考えていた。


すなわち、正義にはなれなかった。


それよりも「超人化」に重きをおいて、もう後に引き返せぬところまで来ていた。

....ゼクロの本当の目的が達成するためには、ベストがゼクロを倒すという方法しかないという。

なんとも皮肉な話であった。




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作者Twitter https://twitter.com/Rappen_77?s=09
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